株式会社セブン・カードサービス

Smileボーナス
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「感謝の可視化」で社内全体にポジティブな影響が。拠点間の距離も縮めた「Smileボーナス」でのコミュニケーション

株式会社セブン・カードサービスは、電子マネー「nanaco」やクレジットカード「セブンカード・プラス」などを展開する会社です。決済関連サービスの企画・運営を中心に、グループ各社や提携先と連携しながら安心・便利なキャッシュレス社会の実現に貢献しています。 人事総務部にて社内のファシリティ管理やITシステム管理など幅広い業務を担当されている伊藤様と久慈様に、サンクスカードツール「Smileボーナス」の導入背景や運用状況、導入後の変化や効果についてお話を伺いました。(2025年7月)

導入サービス 「Smileボーナス」
課題 ・社内で感謝を伝え合う文化を作りたい
・パーパスの浸透にサンクスカードツールを活用したい
運用 ・投稿ルールは設定せず、自由に感謝のメッセージを送り合える形に
・社内で投稿キャンペーンを実施参加者にプレゼントを進呈することで利用を促進
効果 ・社内だけでなく拠点をまたいだ「感謝」の伝え合いが増加した
・上司から部下への「公開褒め」文化の醸成で、1to1におけるコミュニケーションにも変化・良い影響が生まれ、広がりを見せている
・第三者からも見られる形で「感謝」を送ることで、一対一のやりとりを超えて、社内全体にポジティブな波及効果が生まれた

「Smileボーナス」 導入の目的と経緯

会社のパーパスにもつながる、「感謝を伝え合う文化」を作るために導入を決定。

「Smileボーナス」の導入の目的について教えていただけますか。

伊藤様 もともと(Humapが提供する在席管理ツールの)「せきなび」(*1)を導入しており、そのときから、社内で「ちょっとしたことでも感謝を伝え合う文化」を作りたいという思いがありました。それがきっかけで、感謝を可視化できる環境を整えようと考え、「Smileボーナス」の導入を決めました。

*1…「せきなび」:オフィスのレイアウトを模した画面上に個々のアイコンを配置し、座席の位置や在席状況をリアルタイムに表示できるツール

御社のパーパスに絡めた取り組みもされているそうですね。

伊藤様 1年前に、「新しいうれしいを見つけ、暮らしの中に笑顔をひろげる。」というパーパスを策定したのですが、これを浸透させるために、まずは「身近な人を笑顔にすること」から始めようという話になりました。以前から感謝の気持ちを伝える習慣はありましたが、その多くは当事者の会話の中だけで完結していて、周囲に可視化されることはありませんでした。そこで、パーパスを意識して、「Smileボーナス」を通じて感謝を伝え合うことで、それを目にした人が「こんな良いやりとりがあったんだ」「この人はこういう仕事をしているんだ」といったことが知れるようになるのではと考えました。
パーパスを浸透させるための取り組みの一環として、「Smileボーナス」を活用した『「身近な人を笑顔にしよう」キャンペーン』も開催しました。当時、私はCXプロジェクトという会社の風土改善プロジェクトを兼務していたのですが、(その際はSmileボーナスを利用してなかったため)久慈さんに相談したところ、このサービスについて教えてもらい、利用方法や利用者の推移も含めて検証しながらキャンペーンを盛り上げていったという経緯です。

お話しいただいた久慈様(左)と伊藤様(右)
お話しいただいた久慈様(左)と伊藤様(右)

「Smileボーナス」利用状況と社内の反応

社内キャンペーンに絡めて利用を促し、2割程の社員が中心となって投稿を継続中。

現在の運用方法について教えていただけますか。

久慈様 利用規模としては、「せきなび」のアカウント数と同様で、基本的に全社員が使っています。投稿ルールや交換商品(*2)については特に設けておらず、「自由に投稿してください」というスタンスで運用しています。

*2…感謝を送られることでポイントが貯まり、商品や特別休暇など会社が設定したものに交換できる機能

「Smileボーナス」での、みなさんの投稿頻度はいかがですか。

久慈様 今のところ、よく使う人と使わない人に分かれていて個人差はありますが、使っている人は頻繁に投稿してくれている印象です。割合としては20%ぐらいの社員が中心になって投稿してくれています。

導入後、社員のみなさまの反応はいかがでしたか。

久慈様 先に運用を開始していた「せきなび」の方を見ている人が多かったので、「Smileボーナス」が導入されたことを知ってはいるものの、積極的にすぐ使おうという動きはそこまで見られませんでした。先ほどの社内キャンペーンをきっかけにして、現在の2割程度の社員が定期的に使ってくれるようになったという状況です。

「感謝をされた人」だけでなく、「感謝をした人」にもプレゼントを進呈。

キャンペーンの中ではどのように活用されたのでしょうか。

伊藤様 「Smileボーナス」での投稿数をカウントして、ランキングのような形式で「たくさん感謝された人」「たくさん感謝をした人」に対して、当社が展開している電子マネー「nanaco」のキャラクターであるキリンのグッズをプレゼントしました。

「感謝をした」側の行動も評価されたのですね。

伊藤様 感謝される側は受け身なので、自分でどうこうするというものではありませんが、「感謝をした」人というのは、自分の努力によって発信をして社内に感謝の輪を広げてくれているので、参加してくれた全員にプレゼントを差し上げようという風に決めました。

「Smileボーナス」導入の効果と定着に向けた工夫

拠点をまたいだ「感謝」のやり取りが生まれ、社内で可視化されるようになった。

キャンペーンを実施して、どのような変化や効果を実感されましたか。

伊藤様 キャンペーンを行う前は「Smileボーナス」というサービス自体を知らない社員も多く、私たちもはじめてサービスを知った時は「こんなサービスがあったんだ」と驚きました。
当社が、ここ東京の本社と、お客様対応をしているコミュニケーターが多数勤務する武蔵浦和の2つに分かれているのですが、拠点をまたいだ感謝のやり取りができるようになったことはとても良かったと実感しています。拠点間でもメールで「ありがとう」と伝えることはできますが、それもやはり当事者の間だけのやり取りで、他の人に共有されることはほとんどありませんでした。本社機能があるこちらから感謝を伝えたい場面も多いので、「Smileボーナス」を活用することで、そうした感謝を伝えて共有できるようになり、喜ばれています。

また、武蔵浦和の事業所では、お客様対応の関係で1人1台パソコンを持っていないスタッフも多いことから、以前は紙の感謝カードを使っていました。「Smileボーナス」はデジタル化されているので、拠点をまたいた感謝の送り合い・可視化ができるようになり、対象の範囲を広げられたことはとても良かったと思います。

ツールの利用や定着に向けて、苦労された点などはありますか。

久慈様 やはり最初の取っ掛かりとして、「せきなび」を使っていても、「Smileボーナス」の機能に気づいていない、知らない人が多かったことですね。
また、感謝を伝えることでポイントが送られるのですが、何か通知が届く設定にしていない社員も多く、感謝を送られたことが直感的にわかりにくいという課題はありました。キャンペーンではその点にも注目し、自分で意識的に見に行く習慣をつけてもらえるよう働きかけました。

業務上に限らずに「感謝」の幅が広がった。上司から部下への「公開褒め」も。

コミュニケーションの面では、どのような変化がありましたか。

久慈様 もともと明確な課題として認識していたわけではないのですが、「Smileボーナス」を使ってみると、感謝の対象が、必ずしも仕事上の行動だけに限らないということが見えてきました。 たとえば総務でも、通常の業務上のやり取りにおける感謝はありますが、誰かがなくしたものを見つけてくれたとか、そういった些細な出来事に対しても「Smileボーナス」を通じて感謝が送られることがある。感謝を送るきっかけの幅が広がったと感じます。それが記録として残り、第三者にも見える形で共有されるのはとても良い点だと思いました。

伊藤様 もう一つ効果を実感しているのは、役職者が部下に対して感謝のメッセージを出す機会が増えたことです。もちろん1on1の場などで、頑張りや良かった点を評価して伝えることはありますが、それは当人にのみ伝えるもので他の人にはわかりません。
それを、「Smileボーナス」を使って意識的にメッセージとして出してくれる方がいて、いわば「公開褒め」としての効果も見られるようになってきました。上司から部下へのメッセージが第三者にも見える形で共有されることで、普段一緒に仕事をしていない社員も、その人が長けているところや、業務で工夫している点などを知ることができる機会になっています。

良い点を見つけて伝える仕組みができたことで、役職者の意識にも変化が生まれた。

上司から部下へのポジティブなメッセージを送るツールとしても使われているのですね。

伊藤様 上司側が、「感謝」や「いいね」を伝える視点を意識することにもつながっていると思います。どうしても上司・部下という関係上、普段の会話は業務の指示や進捗確認が中心になってしまいがちですが、「Smileボーナス」という仕組みがあることで、そこにプラスオンする、部下の良いところを引き出す視点が意識されるようになっているのだと思います。
それから、役職者同士の良い刺激にもなっているようです。1on1を積極的に行う人もいれば、進捗確認が中心の人もいますが、そうした内容は基本的に非公開なので、他の役職者のアプローチについて知る機会はありません。そこが、先ほどのキャンペーンによって「Smileボーナスを使った“褒め”のノウハウ」が可視化されるようになり、それを見た他の役職者が自分も取り入れようと動いてくれることで、効果の輪が広がってきているように思います。

「Smileボーナス」今後の活用について

「せきなび」を通じた交流機会にも期待しながら、さらに利用者を増やしていきたい

今後の活用について、考えていることがあれば教えてください。

久慈様 現状では2割くらいの社員が中心となって投稿している状況なので、今後はもっと利用者が増えていくことを期待しています。キャンペーンの実施後に入社された方など、「Smileボーナス」自体をまだよく知らない、意識していないという社員もいるので、ツールの認知も含めて全社的に利用が広がっていって欲しいですね。

「せきなび」と「Smileボーナス」を併用いただいていますが、特徴的な使い方などがあれば教えてください。

久慈様 今のところ、二つは完全に別々のものとして使っている状態です。プロフィール欄も、書いている人と書いていない人がまちまちですね。

伊藤様 「せきなび」のプロフィールには「週末のできごと」や「今週のつぶやき」など、文章を書くことができる欄がありますが、一部の方はよく更新してくれていて、ブログのように長文を書いている方もいますね。たとえば、ここを入力することでポイントが付くとか、ちょっとしたインセンティブがあると、書き込み率の増加や更新の動機づけになるかも知れません。

頻繁に更新してくれている方もいらっしゃるのですね。

伊藤様 プロフィール欄を使うことで、その人の個性や人となりを知るきっかけになりますよね。必ずしも「Smileボーナス」で感謝を伝えるところから始めなくても、「せきなび」のプロフィールが更新されることで、「この人、週末にどこへ行ってきたんだ」とか、「このチームのファンなんだ」とか、ちょっとしたつぶやきを通して、業務で直接的な関わりがない人にも興味を持つことがあると思います。
現時点では少しハードルが高いかも知れませんが、「Smileボーナス」では、業務を中心に何らかの“関わり”を持った人との感謝のやり取りが生まれているので、プロフィール欄を活用してその前段階をうまく活性化することができたら、新しいきっかけや交流が増えそうです。「Smileボーナス」もその延長線上で自然に活用されて、会社全体の風土醸成にもプラスの影響をもたらしてくれるのではないかと期待しています。

「Smileボーナス」導入を検討中の企業様へひと言

 

久慈様 感謝を送り合う仕組みとしての「Smileボーナス」はもちろん良いのですが、送り合った感謝の履歴が残り、それを第三者が見ることができるという点が、社内で実際に運用してみて非常に良かったと感じています。
実は導入時は、そこまでの効果は想定していませんでした。ただ「感謝を伝えたい人がいて、それを伝えられる」仕組みが必要だと考えていたのですが、実際に「Smileボーナス」を使ってみると、一対一のやりとりを超えて、社内全体にポジティブな波及効果が生まれることがわかってきました。そういった点も導入の大きなメリットだと思います。

伊藤様 私が特に良さを感じているのは、「感謝を伝える」という行為を通じて、「感謝の視点」を持てるようになるところです。感謝する気持ちを伝えるための見方を意識できるようになること。
日々の業務や生活の中で、自然に湧き上がってくる感謝は誰にでもありますが、普段気にしていない「当たり前だと思っていたこと」にも、「これって、本当は感謝なんじゃないか」と気付かせてくれて、そういう気付きの視点をいろいろなところで作ることができるようになります。
職場で感謝を可視化していくことで、プライベートでも家族に対する感謝に気付いたり、それを言葉にしたり、そういう形でも表れてくるんですよね。
業務の効率や合理性も大事ですが、そこに「感謝の視点」が加わることで、より良好な関係性や成果につながっていくと思います。そうした意識づけのツールとしても、「Smileボーナス」はとても素晴らしいサービスだと思います。

お話しいただき、ありがとうございました!

株式会社セブン・カードサービス

従業員規模
350名(2025年7月25日現在)
事業内容
クレジットカード業務、電子マネー業務、その他
会社HP
https://www.7card.co.jp/company/