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CHeck
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従来のハラスメント教育では響きにくい「無自覚」をどうやって変えるか。個々の特性を客観的に捉えられる点が決め手に。

写真はイメージです

全国各地の企業・自治体など、幅広い顧客を対象にビジネスプロセスのアウトソーシングサービスを提供されている企業様にて、「CHeck研修」を実施していただきました。管理部門で、労務管理から品質・セキュリティーチェック、戦略立案まで幅広く対応されているご担当者様に、CHeck研修の採用・実施を決めた背景や、率直なご感想をお話いただきました。(取材:2022年1月)

導入サービス コンプライアンス・ハラスメント対策「CHeck研修」
課題 ・ハラスメント対策の強化
・ハラスメントを他人事ではなく自分事としてとらえて欲しい
運用 ・繁忙期を避け、各拠点の管理者を対象に実施
・アセスメントと研修をセットで実施
効果 ・自己の特性を知ることで、ハラスメントに対する意識が高まった
・部下への指導や面談時に参照できる「客観的な情報」が得られた

CHeck研修 導入の背景

「なぜ起こるのか」というメカニズムも含めて、ハラスメントに関する教育・研修を強化してきた。

今回のような研修は以前から実施されていたのでしょうか。

担当者
研修自体は、管理者を対象にかなり幅広く行っています。それこそ実務の管理の方法から、いわゆるリスクマネジメントの一環としてのハラスメント教育まで。最近ではやはりパワハラ、マタハラといったところはすごく強化しています。あとはハラスメントの基本的な知識に加えて、「なぜそういうことが起こるのか」というメカニズムを含めた教育をやっています。

最近はe-ラーニングを利用する会社も多いですが、御社ではどのような形で研修を実施していましたか。

担当者
コロナ以前は、基本的には管理職の者が直接対面で教育をしていました。ただ、コロナ禍でなかなかそれが難しくなってきましたので、去年度(2020年度)からはテレビ会議ツールなどを用いて、リモート形式で実施するケースが増えてきています。

ハラスメント自体は、どのようにすくいあげているのでしょうか。

担当者
上の者に対して直接訴えがあるケースもあれば、人事にSOSが入ることもあります。あとは部門の中に、最低でも年1回は全メンバーと面談して、心身の不調がないかを拾い上げる担当者を置いています。人事に行く手前で部門内にSOSを出せる相手を設け、迅速な対応ができるようにしています。

CHeck研修 導入の経緯

従来の研修だけでは響きにくい、「無自覚層」への異なるアプローチが欲しかった。

CHeck研修を知ったきっかけを教えてください。

担当者
2021年4月のオフライン展示会(東京HR EXPO)で拝見して、すごく興味を持ちました。

CHeckのどのような点に興味を持たれましたか。また、決め手は何でしたか。

担当者
もちろん他社からも色々と研修のご提案はいただいていましたが、客観的に自分を見つめ直してアセスメントしてという観点の提案は、他にはなかったので、比較の対象はなかったと思っています。
(ハラスメントが無くならない理由として)「無知・無自覚・想像力の欠如」という三つのメカニズムがあると言われていますが、ハラスメントを起こしてしまう人って、無自覚なんです。「自分は関係ない」とか「自分はメンバーと上手くやれている」という認識なので、研修を受けてもどこか他人事というか。継続的に(研修を)やっていても、トラブルがゼロになるわけではないので。もっと自分事として捉えてもらいたい、あるいは自分の特性を客観的にみてほしいという目的で、導入させていただきました。

CHeck研修 アセスメント
CHeck研修では、事前アセスメントによる各自の隠れリスク分析を元に研修を行います

CHeck研修の実施について

管理者を対象に絞り、繁忙期を避けて実施。オンラインでスムーズに実施できた。

今回のCHeck研修は、どういった形で、どのような方を対象に実施されたのでしょうか。

担当者
対象は管理者です。各拠点の管理者と、副管理者の社員。それと、業務で支援に入るチームの社員までを対象として今回は実施しました。元々リストとしては50人でしたが、そのうち2名は出られなかったので48人ですね。大体1時間半ぐらいで実施できました。

オンラインで研修をさせていただきましたが、みなさんスムーズにご受講いただけたでしょうか。

担当者
結構スムーズにディスカッションもやっていただけて。私はディスカッションには入れなかったのですけれど、それなりに盛り上がっていたようです。最近は社内の会議も基本的にすべてオンラインなので、操作もスムーズにいったかなと思います。

事前にアセスメントを受けることについては、何か意見は出ていましたか。

担当者
直接は聞いていないです。面倒に思った人もいたでしょうけど、業務的に忙しい繁忙期でもなかったので、大丈夫だったのではないかと。

研修の準備段階で、何か困ったことはありましたか。

担当者
特になかったですね。メンバーに展開する、案内するときのメールの事例とかもご提供いただいたので、それを基に作成しました。スケジュールも提示していただいて、その中で若干の変更も柔軟にやっていただけたので、実施に向けて困ったことはなかったです。

参加者の反応

研修を受けたことがなかった社員に喜ばれ、意識が高まった参加者の声も。

参加された方の反応は、いかがでしたか。

担当者
こういった体系的な研修を受けたことがない人が多かったので、すごく喜んでいただいたかなと思います。管理者は社員ですが、契約社員から社員登用した人がほとんどなので。
私が聞いた中では、
「自分では気付かない特性や、言われれば納得できる特性を知ることができました。」
「自己の性格を客観的に理解できて、スタッフとの面談の際に気を付けるポイントもわかりました。」
「部下との面談において、背景要因とリスク傾向の関係性を使って指導できると思いました。」
などという声がありました。
中には、「自分の傾向がよくわからなくなりました」みたいな人もいましたけど。

それは、自分で思っていたことと違っていた、ということでしょうか。

担当者
ただ、この人はもしかしたら無自覚だったのかな、という気もします。
別の管理者からは、「自分はこういう傾向が出ていたので、ちょっと気を付けたいと思います」みたいな言葉をもらったりもしたので、それなりに皆さん気にしながらやっていただいているのかなと思います。アンケートとしては取っていないのですけど、数名から直接話を聞いたり、受講後の週報に自主的に書いてきてくれたりした人もいました。

実施後の感想

トラブルの多い中間層への実施も検討していきたい。

CHeck研修全体へのご感想をいただけますでしょうか。

担当者
今回は50名弱という人数とのバランスで、これぐらいの金額だったらそんな高くないかなという印象があって、実施させていただきました。

今後も継続して実施されたいとお考えですか。

担当者
今後に関しては、管理者・副管理者はそんなに入れ替わりがあるものではないのですが、年に1~2人ぐらいは入れ替わったりするので、そのあたりに対してどう研修していこうかな、というのは検討しています。
また、管理者層はそれなりにしっかりしていて知識も持っているんですけど、やっぱりトラブルが多いのは中間層なんです。リーダーと呼ばれる、スタッフに教育をしたり、エスカレーションを受けたりする立場の者が、なかなかそういう教育を受けていなくて、ハラスメントまがいの言動をしてしまうことがあったりするので。本来は中間層に受けてもらいたいなと思っています。
ただ、そこの分母がどれぐらいかというと、100人を超えるぐらいいて、業務の中心となる存在なのでなかなか研修も難しいなと。そのあたりはちょっとジレンマになってるんですよね。今後やれるならやっていきたいので、検討していきたいと思います。

最後に、CHeck研修を考えている企業様へメッセージをお願いします。

担当者
こういう労務関係の問題というのは、ある程度人数が集まった組織であれば、どこの企業でもありうる話かなと思います。その中で、通り一辺倒の研修をいくら頑張って行ったところで、自分事として捉えてもらえなければ、研修した意味がありませんので。自分事として捉えてもらうための一環としては、すごく良い研修だという風に思っていますので、おすすめします。

お話しいただき、ありがとうございました!

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