千代田インテグレ株式会社は、OA機器、AV機器、通信機器などの部品を製造・販売する総合部品メーカーです。幅広い分野の機構・機能部品を取り扱い、グローバルに40拠点を展開しています。同社で人事総務を担当されている菅原様と篠原様に、Humapのコンプライアンス・ハラスメント調査パッケージ「CHeckリサーチ+(プラス)」を実施された経緯とご感想を伺いました。(2023年6月)
導入サービス | 「CHeckリサーチ+(プラス)」 |
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課題 | ・アンケート結果をより専門的に分析し対応したい ・従業員のプライバシーに配慮したい |
運用 | ・国内の従業員、海外勤務の従業員それぞれにアンケートサイトを用意 ・アンケート結果のレポートを元に、経営層などを対象に報告会を実施 |
効果 | ・アンケートの準備から実施、報告まで短期間で進められた ・部署ごとの特徴を知ることができた ・外部委託にしたことで、意見やアドバイスを聞き入れやすくなった |
菅原様 以前から実施はしていました。初回は2018年だったと思います。外部委託はせずに、厚労省のホームページを参考にしながら毎年自社で行っていました。
篠原様 パソコンを持っている社員にはWebで回答してもらっていたのですが、パートタイマーの方や海外勤務者はそれができないので、紙やPDFで提出してもらう形で実施していました。手作業で集計するので、時間もかかっていました。
菅原様 会社として課題を感じていたのは、紙で実施していることも含めて、プライバシーへの配慮が十分ではないという点です。従業員の中には「(回答内容を)誰かに見られるのでは」と意識してしまう人もいたのではないかと思います。それから、アンケート結果の集計や分析を自社内で行っていたので、まとめるのに時間がかかること。その辺りをプロの方にお願いしたいと考えて踏み切りました。
菅原様 「CHeck」を知ったのは展示会がきっかけですね。費用面や分析の細かさなど、数社を比較検討した上で決定しました。レポートサンプルを見せていただいたので、アンケート結果のアウトプットもイメージが湧きやすかったです。
篠原様 費用と内容のバランスがとても良かったのと、すべてがパッケージ化されていることも大きな理由でした。
篠原様 現状把握だけでなく、その先のアクションに進むために背景要因まで含めた分析をしたいと考え(詳細分析ができるCHeckリサーチ+(プラス)を選び)ました。
菅原様 対象は正社員とパートタイマー、それから常勤役員です。Webアンケートでパソコンやスマートフォンから回答してもらいました。
篠原様 海外勤務の従業員に関しては、ネットワークの問題により個別に対応するなど別の方法を考える必要があると思っていましたが、海外用のアンケートサイトを別に用意して対応していただけました。結果的には欧米、東アジア、東南アジアのすべてで問題なく回答いただけました。
篠原様 今まで自社で実施していたアンケートの内容を網羅したかったため、事前に過去のアンケート内容を担当者の方にお渡ししたところ、(過去の実施内容を網羅した上で)知りたいことをより深く把握できる「CHeckリサーチ+(プラス)」をご提案いただきました。設問内容も確認して、過去の内容も網羅できていたので、「CHeckリサーチ+(プラス)」の設問を採用しました。
あとは、「ハラスメントを見聞きした経験」などを聴取する際の対象期間を、弊社のこれまでの実施スパンに合わせて「半年以内」から「1年以内」へ変更しました。
菅原様 自由記述のところなど、これまでよりしっかり回答してもらえたという印象です。
篠原様 外部に委託して実施することは事前に告知していたので、「回答が外部に直接送られる」という点で、安心感を持ってじっくり回答してくれた方もいるのではと思います。
菅原様 ハラスメントのケーススタディを見せてから回答させるという流れは、部署としても一回答者としても、ハラスメントの代表例を確認しながら回答を進められて答えやすかったです。一定時間(15秒)経過しないと先に進めないようになっている箇所があることで、その間にこれまでを振り返ることができるので良いですね。(※)
篠原様 わかりやすいイラストが入っているので、内容が理解しやすくて、意識づけにもなりますよね。
※CHeckリサーチでは、アンケート内でハラスメントの代表的な例をイラスト付きで提示し、一定時間閲覧しないと回答を継続できない仕組みを採用。アンケートに回答するだけでハラスメントの代表例を学ぶことができます。
菅原様 良くも悪くも、部署ごとの特徴がはっきりと見えました。人事総務の担当としては「こういう事例に対応しなければ」という目線でレポートを見ることができました。
全社への共有については、以前はアンケート結果をそのまま開示したこともあるのですが、誰にどこまで開示するのか現在検討しています。
菅原様 はい、報告会は事務局を担った総務課向けと経営層向けの2段階に分けて実施しました。(報告会まで依頼したのは)あえて外の人の意見を聞きたかったというのもあります。実際、アンケートの結果を踏まえてアドバイスや意見を聞く際に、外部からの意見の方が受け入れやすかったのではないかと思います。
菅原様 今、実際に取り組んでいることとしては、グルーピングをして従業員にヒアリングを行う検討を進めています。実態を確認するためにどこまで踏み込むか、どういうやり方で進めればよいかという擦り合わせを行っている最中です。
菅原様 「CHeckリサーチ+」はすべてパッケージになっている点が魅力だったとお話しましたが、期待通り、アンケートの実施から結果のレポートまで短い期間で行うことができました。1月の後半に社内決裁をとり、2月にはアンケートサイトを準備して、3月に実施、4月に報告で、実質3ヶ月ぐらいですね。タイムリーに進んでいくので、フィードバックの際、社内でも「この前やったアンケート結果だよね」とスムーズに話が進みました。
篠原様 準備期間から最後の結果報告まで、何かあればすぐに(アスマークの担当者へ)質問をして、すぐに返答が返ってくるところが有難かったです。先ほどの、海外勤務の従業員向けアンケートサイトを用意してもらったこともそうですが、とにかく柔軟に対応してもらえて助かりました。
菅原様 外部委託する時、なかなかここまで柔軟に対応してもらえることはないと思います。(他社ですと)「ここまでしかできません」と言われて、本当にそうなってしまうことが多いですから。
菅原様 そうですね、経過をしっかりフォローアップしたいですし、点数化されている部分もモニタリングしていきたいと思います。会社が(コンプライアンスやハラスメントの対策に)きちんと向き合って対処していくためにも、こういったアンケートは継続して活用していきたいと考えています。
菅原様 従業員が働きやすい職場づくりのために、コンプライアンスやハラスメントに関する会社の現状を把握して改善や対策を考える第一歩として、ぜひ導入を検討してみてください。せっかく外部に委託するのですから、報告会もセットで検討することをお勧めします。
お話しいただき、ありがとうございました!