オエティカジャパン株式会社は、スイスに本社を置く自動車用パーツのメーカー、オエティカ(OETIKER)の日本法人です。オエティカは2022年で創業80周年を迎え、自動車以外にも飲料、医療、農耕器具など多方面に渡る製品を製造するグローバル企業です。同社において日本・韓国・香港の3ヶ国の人事を担当されている麻生様に、「CHeckリサーチ」をご利用いただいた経緯や実施後のご感想を伺いました。(取材:2022年8月)
導入サービス | CHeckリサーチ |
---|---|
課題 | ・ハラスメントに関する現場と管理側の認識に乖離がないか確認したい ・専門的な視野を持った調査を行いたい |
運用 | ・日本法人の従業員を対象にWEBアンケートで実施 ・研修の日程に合わせて実施スケジュールを設定 |
効果 | ・ハラスメントに関するデータを系統立てて捉えることができた ・客観的なデータによってマネージメント層の理解度が深まった |
麻生様 (ハラスメント調査は以前から実施していたのですが、)外部に依頼したのはCHeckがはじめてです。コンプライアンスに関しては特に実施していませんでしたので、今回サーベイを行うにあたり注目していた「ハラスメント」にフォーカスしてお話できればと思います。
麻生様 外部トレーニングですね。弊社では2018年からハラスメントの研修と就業規則の見直しに着手しておりまして、毎年外部のトレーニングを受けながら就業規則を改訂してきました。
麻生様 弊社(日本法人)は13年が経ちまして、私が人事に着任してから5~6年になります。今は香港に在籍していますので、日本の従業員とはクォーター(四半期)ごとに帰国して会っているような状況です。毎日日本で働いているわけではないので、ハラスメントに対する現場の認識や理解と、マネージメント、人事、経営サイドが認知しているハラスメントに乖離がないかどうかを確認したいというのが目的です。
麻生様 人事関連のポータルサイトから情報を得て、(アスマークの)セミナーに参加させていただいたのがきっかけだったと思います。
麻生様 ハラスメントに関して専門的な視野が入っているという点です。弊社が以前から対策を行ってきた部分以外にも専門的な分野でのファンクションがあると思いますので、そこをディープに確認できるのではと考えて選びました。あとは、アウトプットもグラフがあって一目で分かりやすく、ユーザーフレンドリーな印象を受けたことも御社を選んだ理由です。
麻生様 日本支店に在籍している全社員が対象で、21名になります。すべてWebでのアンケートで実施しました。
麻生様 アンケートを実施することについては、全員の会議の場で伝えて、一斉メールでも連絡しました。私が(香港在籍で)日本にいないので、直接は様子を見ていないのですが、やりにくいといった反論は特にありませんでした。マネージメントサイドからもスムーズに承認が取れたと思います。
麻生様 7月末に研修を実施する関係で、研修までにデータが必要なことと、マネージメントの説明をしたいということもあり、回答の期間は1週間だったと思います。調査内容については、(パッケージで用意されている設問以外に)2問追加をしました。社内でハラスメントを見たり、受けたりした経験について自由に書いてもらうような設問を盛り込みました。
麻生様 アンケートに回答した方と何か話をするということはなかったですね。今回は完全に匿名で、一般職か管理職かという情報のみで実施しています。性別も「男性」「女性」の他に「不問」という選択肢を設け、匿名性を強調しました。守秘義務として「誰がどんな回答をしたか」というのは一切わからない状態で、(調査から見えてきた)問題点を今後のトレーニングや周知徹底に活用していきたいと考えています。
麻生様 今回はじめて第三機関のサーベイを利用したのですが、結果を明確に系統立てて見ることができたのは非常によかったです。マネージメントサイドに話をするときも、「こうだと思います」という個人の視点だけでは通りにくいところを、しっかりとしたデータと分析があることによって、より確実に理解してもらえるようになったと思います。
弊社はグローバルな中小企業になりますので、同じような規模のフットワークが軽い外資(企業)と比較することができれば、更に生きたデータになってくるのかなと、私自身も勉強になりました。
麻生様 今回はかなりベーシックなプランにしたので、生データを見てから自分で分析をしました。どこを着眼点にするか、どこが本当の問題点かという分析をしていくのですが、人事サイドとしての目と、社労的・労務的・マネージメント的な目と、全部で4~5箇所の視点でデータを分析していかなければならないので、そこは少し大変でした。今後の課題として、せっかく専門性の高いところにお願いするので、その辺りを事前の打ち合わせで相談しておいてもよかったのかなと思っています。
※編集部注:CHeckでは、分析まで含んだプランもご用意しております。
麻生様 今後は研修に活用していきたいと思っています。あとは、今回は着眼していなかったコンプライアンスの部分で気になる点が出てきましたので、そこをマネージメントサイドに上げて、どのようなトレーニング、もしくは意識改善が必要かというのを今後の課題にしていこうと思います。
麻生様 人事・管理部が思っている現場と、実際の現場のハラスメントに対する理解力や認知は異なる場合が多いと思います。自分がそうだと思っている、「そうだったらいいな」というところが入ってきてしまいますので。そこに第三機関を入れることで、透明性のある結果が出て、より良いハラスメント対策になり効果も出るのではないかと思います。
お話しいただき、ありがとうございました!