この記事を読む方の中には、
「派遣を利用したいが、派遣会社の選び方がわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今回は、派遣会社の選び方と依頼方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
派遣とは、希望のスキルを持った人材を、派遣会社から派遣してもらうことです。派遣会社へ登録しているスタッフは一定のスキルを持っているため、即戦力が確保できます。
また、給与や福利厚生は派遣会社が対応するため、社会保険や給与などの手続きが必要ありません。企業側は指揮命令権を持ちながら、煩雑な管理作業が少なく済むため、活躍の幅が広がっています。
派遣スタッフを依頼したい場合は、派遣会社と派遣先企業の間で2つの契約を交わします。
基本契約とは、すべての派遣労働者に共通する項目をまとめた契約です。法令遵守や派遣料金の設定法方法、計算方法、支払い方法、別途個別契約を締結することなどが記載されます。個別契約は、派遣スタッフが就業するにあたって必要な業務内容や派遣期間、派遣料金などを明記したものです。
派遣には、3種類あります。受け入れ理由にあった形態を選びましょう。
一般派遣は、最長3年の期間限定で契約を結ぶ形態です。別名「有期雇用派遣」や「登録型派遣」とも呼ばれ、多くの企業が採用している形態であり、急な退職や産休の代替要員として活用されるケースも多い派遣形態です。継続して採用するためには契約更新が必要で、双方の合意がない場合は、契約期間の終了とともに雇用も終わります。
無期雇用派遣は、派遣スタッフと派遣会社の間で雇用期間に定めがない形態です。別名「常用型派遣」とも呼ばれ、2015年の改正労働者派遣法によって新たに設けられました。派遣先がないときも給与が支給されるため、派遣スタッフにとっては安心感があります。研究職やエンジニアなど、長期的なプロジェクトや高いスキルを持つスタッフを確保したい場合に有効です。
紹介予定派遣は、派遣先企業が派遣スタッフを将来的に直接雇用することを前提とした形態です。最長6ヵ月間の派遣期間を経て、双方合意の元で直接雇用に移行します。企業はスタッフのスキルや人柄を確認でき、スタッフ側も企業の雰囲気を把握できるため、ミスマッチを防ぐことができる点が大きなメリットです。求人を出さずに新たな人材を探したいときにも利用されます。
派遣には多くのメリットがありますが、同時に注意すべきデメリットも存在します。企業側の視点で派遣のメリット・デメリットを見ていきましょう。
柔軟に人員を調整できる
派遣は、希望の時期と期間を指定して依頼できるため、急な人手不足にも柔軟な対応が可能です。
人材確保の時間と費用の削減
通常、社員を採用したい場合は求人を出すための費用や選考の時間をかけなければなりません。派遣を利用することで、採用コストをかけずに人員を確保することができます。
一定のスキルを持った人材を確保できる
自社で求人を出すのと違い、採用コストと時間をかけずに、即戦力となるスタッフを採用できます。
従業員管理の負担軽減
給与の支払いや福利厚生は派遣会社が対応するため、管理部門の業務負担が軽減されます。
法律に則った管理と契約が必要
派遣を利用する場合は、派遣法に基づいた管理が求められます。仕事の指示を出す部門の担当者も派遣法を理解しておくことが必須となります。
人材を選べない
派遣スタッフの選定は派遣会社に委託します。派遣法により、派遣先企業が面接などで直接人材を選考して指定することはできません。
期間に制限がある
一般派遣(登録型派遣)では、派遣スタッフの勤務期間は最長3年という制限があり、それ以降の契約更新はできません。
契約外の業務は依頼できない
原則として契約を結んだ業務内容のみの対応となるため、別の業務を依頼したい場合は派遣元企業の担当者と相談の上、契約を結び直す必要があります。「やっぱりこの業務もやってもらいたい」「優先すべき新たな業務ができた」といったときに、即座にフレキシブルに依頼できない点がデメリットといえます。
派遣を利用したことのある人事担当者を対象とした利用実態調査のレポートを公開しています。どのような職種で採用し、どこにメリットを感じているのか、ぜひ合わせて参考にしてください。
派遣会社を選ぶ際は、以下の3つのポイントに沿って比較すると、自社に合った会社が選びやすくなります。
派遣会社によって、得意としている業種や職種など特色が異なります。自社の業界や業務に精通している人材を確保したい場合は、業界や職種に強みのある会社を探すことで、自社にピッタリ合う人材を確保できる可能性が高くなります。
次のような指標で、派遣会社の信頼度を計ることができます。
許認可とは厚生労働大臣の許可を指し、この許可がなければ労働者派遣事業を行うことはできません。また、派遣会社が「優良派遣事業社認定」を受けているかどうかや、セキュリティ面ではISO 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得しているかなどでも信頼性を評価することができます。評判や顧客満足度は口コミをチェックするとよいでしょう。
派遣スタッフや派遣先企業へ定期的にヒアリングを行うなど、スムーズな就業のためのフォロー体制が整っている会社を選ぶことで、万が一トラブルが発生しても迅速な対応が期待できます。
派遣を利用する際は、次の流れで依頼します。
条件とは、業務内容・期間・派遣依頼料などです。また、求める特性や人柄も具体的にイメージしておくと、より明確に派遣会社へ要望を伝えることができます。次に、希望に合った派遣会社を選定し、業務内容や条件など必要な情報を伝えて依頼しましょう。派遣会社は、依頼された条件に合う候補者を選定します。
派遣スタッフから希望があった場合は、顔合わせ(職場見学)が行われることもあります。これは派遣スタッフが業務内容や職場環境を確認するために行われるもので、派遣先企業が候補者を評価したり選考したりするためのものではない点に注意しましょう。双方の合意が得られれば、契約を結び、受け入れが決まります。
派遣を依頼する際は、以下の情報を派遣会社に伝えておくと、スムーズにスタッフが選定できます。
なぜ派遣スタッフを必要としているのか、募集の背景や具体的な業務内容をしっかり伝えることで、適切なスタッフが選ばれやすくなります。職場環境は、オフィスの雰囲気やチームの規模、服装や男女比など、スタッフが職場に馴染みやすい情報を提供することでスムーズな適応を助けます。職場の写真なども提示するのもよいでしょう。派遣スタッフが勤務する際の就業条件(勤務日、勤務時間、給与、勤務地)は、特に明確に伝える必要があります。また、募集条件は、必要な資格や実務経験など、求めるスキルを優先順位付けするとスムーズに伝えられます。
人材派遣の利用にあたり、現状の課題把握、必要なスキルや人材配置を検討する際にも役立つのが、従業員満足度調査です。一部の従業員の主観ではなく客観的に組織の状況を捉えることができるため、「ASQ」のようなES調査サービスを活用することもおすすめです。
派遣会社の選び方やメリット・デメリットを理解した上で、最適な人材派遣サービスを選ぶことが重要です。選定時には、派遣会社の業界に対する理解や、提供するサービスの充実度を確認することもポイントです。
アスマークの「Humap派遣」は、調査会社としての経験を活かした人材派遣サービスです。派遣するスタッフは、20年以上にわたり調査業界で培ったモニターネットワークから紹介が可能で、企業が抱える課題に最適な人材をご紹介します。派遣後はフォローアップとして定期的に面談を実施し、スタッフがスキルを最大限に発揮できるようサポートします。最短1週間での就業が可能なため、お急ぎの場合もお気軽にご相談ください。
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