組織における承認欲求とは?承認欲求を満たすための4選

この記事を読む方の中には

「従業員の承認欲求を満たすにはどうしたらよい?」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、承認欲求が組織へ与える影響と、承認欲求を満たすための施策についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

承認欲求とは?

承認欲求とは、他者から認められたいと思う欲求です。ネガティブなイメージが先行しますが、誰もが抱く感情なので問題ありません。仕事の場面でプラスに作用すれば、自己肯定感やモチベーションの向上に効果的です。

 

承認欲求という言葉は、アメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが「欲求五段階説」で提唱しました。「欲求五段階説」とは、人間の欲求は5段階あり、一番下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする心理学的行動を示した説です。5段階の欲求は、以下の順に並んでいます。

 

  • 第1:生理的欲求
  • 第2:安全欲求
  • 第3:社会的欲求
  • 第4:承認欲求
  • 第5:自己実現欲求

 

承認欲求と似た言葉として「自己顕示欲」があげられます。自己顕示欲とは、多くの人から注目を浴びたいと思う欲求です。一方、承認欲求は、他者から自分の存在価値を認めてもらいたいと思う欲求を指します。自己顕示欲は自己中心的な発想であり、承認欲求は他者中心的な発想と言えるでしょう。

組織における承認欲求とはどういうものがあるのか

ビジネスの場でよくある承認欲求は、4つの場面です。

 

  • 仕事の成果を認められたいと思う「結果承認」
  • 過去の自分と比較して成長したと認められたい「成長承認」
  • 普段の仕事ぶりに対する頑張りを認められたい「行動承認」
  • 自分の存在を知ってもらいたい「存在承認」

 

他部署の従業員から名前を呼ばれて「自分の名前を知ってもらっている」と嬉しかった経験はありませんか?この嬉しい気持ちも承認欲求のひとつです。

 

また、承認欲求は、自分で自分を認める「自己承認」と、他者から認められる「他者承認」があります。「どの場面で誰から承認されると嬉しいのか」を知っておけば、モチベーション向上に効果的です。

 

従業員の承認欲求を満たすメリットとデメリット

ネガティブなイメージが先行しやすい承認欲求には、メリット・デメリットがあります。

メリット

従業員の承認欲求を満たすと、3つのメリットがあります。

 

  • 高いモチベーションを維持できる
  • 仕事で成果をあげやすい
  • 自尊心・自己効力感が高まりやすい

 

承認欲求がある人は「仕事で認められたい」という思いをもち、仕事に取り組みます。仕事で認められる喜びを得ると、さらに成果をあげるための努力をすることが期待できます。成果をあげるために高いモチベーションを保ちながら仕事に取り組んでもらえる事が期待できるでしょう。

 

努力した結果、仕事で成果をあげられれば、他者から認められたり、達成感が味わえたりします。達成感を積み重ねることで「自分ならうまくやれる」と自己効力感が高まりやすくなります。

デメリット

デメリットは、承認欲求が強すぎるために発生します。承認欲求のデメリットは、主に3点です。

 

  • 承認欲求が満たされないと、意欲の低下を招く可能性がある
  • 人間関係に悪影響を及ぼす恐れがある
  • 他者から認められることが仕事の目的になる可能性がある

 

失敗が続いたり、思うような成果をあげられなかったりする場面もあるでしょう。すると、承認欲求が満たされない状態が続き、意欲の低下を招きます。また、普段モチベーションの高い人が落ち込んでいる様子を見て、職場の雰囲気まで悪くなる可能性がある点もデメリットです。

 

また承認欲求を満たすため、自慢話や必死なアピールをすると、自分の承認欲求は満たされるものの、周囲との人間関係に悪影響を及ぼします。承認欲求のために、周囲の評価に振り回されて、仕事の目的を見失い、心が疲弊する点もデメリットです。

従業員の承認欲求を満たすために組織ができること4選

従業員が求める承認欲求は、人それぞれ違うでしょう。そこで、承認欲求を満たす施策は、本記事で紹介する4つの例を元に、複数の施策を組み合わせて行うのがおすすめです。

肯定的なフィードバックや表彰制度を設ける

承認欲求の中の「行動承認」や「成長承認」を満たしながら、自己効力感を高める方法です。仕事の成果があがらなくとも、相手のよいところを盛り込みながらフィードバックしましょう。フィードバックに加えて、表彰制度を設けると、公正な評価による「結果承認」が得られます。

 

肯定的なフィードバックは、自己肯定感が低いために承認欲求が満たされない状況に陥った従業員の克服にも効果的です。

 

適切な裁量と責任を付与する

仕事の範囲に裁量・責任を付与することで「会社から認められている」と感じてもらう方法です。マズローが唱える欲求5段階説のうち「社会的欲求」が満たされます。会社に認められていると感じれば、モチベーションの向上が期待できるでしょう。

公正で透明性のある報酬体系にする

自分が納得できる報酬を受け取ることで、マズローが唱える欲求5段階説のうち「安全欲求」が満たされます。ただし、受け取る金額の根拠に納得がいかない場合は、承認欲求が満たされません。評価には、公正と透明性が重要です。そのためには、評価基準を数値化したり、明確な基準を設けたりなど、誰もが見て判断できる基準を設定するとよいでしょう。

従業員の意見を尊重する

承認欲求が満たされる場面は、従業員ごとに違います。そこで、自社の従業員へどのような行為をすれば、承認欲求が満たされるのかを知っておきましょう。従業員に合わせた施策が実施できるので、効果的に承認欲求を満たせます。

従業員の意見を確認する方法

従業員が求める承認欲求は、それぞれ違うでしょう。従業員個人が求める承認欲求を満たすことができれば、モチベーション向上に繋がるでしょう。そこで、従業員の意見を確認し、それぞれに合った施策を実行しましょう。従業員の意見を確認するためには、ES調査がおすすめです。

ES調査「ASQ」

アスマークのES調査サービス「ASQ」は、従業員のタイプを診断することができます。

従業員の性格傾向などに合わせ、コミュニケーション方法や伝え方を変えることでより従業員のモチベーションを上げる効果が期待できます。

ASQの特徴は大きく2つあります。

タイプ別の分類で従業員が求める欲求を検知

「ASQ」は、組織・リーダー・社員別に、調査結果を4タイプに分類します。満足度・離職意向などを独自の分析ロジックで多面的に分析するので、今まで見えなかった組織・リーダー・社員の本質が可視化できます。

 

 

承認欲求を満たすためには、従業員の本音を知ることが重要です。診断結果から見える本質を活用してアプローチすれば、承認欲求が満たされるでしょう。

ベンチマーク比較・施策提言がついたレポート

「ASQ」のレポートは、ベンチマーク比較・施策提言つきです。自社の立ち位置や、分析結果から見る施策提言を元に、現場のマネジメントへ活用できます。従業員ごとにアプローチを変えることで、承認欲求を満たすことが可能です。

 

承認欲求は、従業員により異なります。従業員の意見を確認し、ひとりひとりに合わせて対応すれば、仕事のモチベーション向上に効果的です。従業員の意見を確認するために、ES調査を活用してみてはいかがでしょうか。

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク マーケティング・CSチーム運営

Humap(ヒューマップ)編集局は、従業員1万人規模の独自調査や、CS活動を通じて寄せられる「現場のリアルな悩み」に基づき、ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革といった組織課題解決のための知見を発信する専門組織です。
単なる用語の解説に留まらず「改善につなげる具体的な手法」や「取り組みのコツ」など明日から自社で活用できる、実践的なコンテンツを企画・制作しています。

【活動の実績】
ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革に関する知見発信において、自社登壇セミナー開催数は累計320回、申込者数は23,000人を突破。関連資料の利用者は17,000人以上。(※2026年現在)

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受賞詳細:https://digi-mado.jp/success-story-award-2025/sekinavi/

【学術・教育支援】
大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000593.000018991.html

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)
株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー

リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。従業員満足度調査「ASQ」のサービス立ち上げに参画し、業界比較分析も起案。人材コンサル会社と協力し「やりっぱなしで終わらせず、改善できるES調査」の開発を主導。

本記事の監修にあたって: 自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

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