ハラスメント研修の効果を高めるには?内容例とポイントを解説

この記事を読む方の中には
「ハラスメント研修が毎年同じで従業員の意識づけができない」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、効果的なハラスメント研修についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

ハラスメント研修とは?

ハラスメント研修とは、ハラスメントへの意識を高めて、ハラスメントを発生させない職場作りを目指すために実施する研修です。 ハラスメントの知識や企業の課題は日々変化します。研修カリキュラムは定期的な見直しが必要です。

研修の必要性

研修は、ハラスメントを防止して安全な職場環境を守るために実施します。ハラスメント対策は、2020年以降に行われた3つの法改正により、一気に注目されました。

  • 労働施策総合推進法
  • 男女雇用機会均等法
  • 育児・介護休業法

法改正前は、ハラスメント予防や対策に関する明確なルールがありませんでした。法改正によってルール付けされたことで、ハラスメント対策に取り組む企業が増えました。 しかし、2023年11月に当社が調査した結果によると、ハラスメント対策が取られていないと感じている従業員は4割を超えています。そこで、定期的に研修を実施して意識づけすることが重要視されています。

 

よく研修で取り扱うハラスメント

よく研修で取り扱われるハラスメントは、職場で発生しがちな4種類です。

  • パワーハラスメント
  • セクシャルハラスメント
  • マタニティハラスメント
  • パタニティハラスメント

このほかに、業種や職場環境によって、モラルハラスメントやカスタマーハラスメントを取り扱うケースが多いです。

効果的なハラスメント研修の内容例

ハラスメントに対する知識を効果的に学ぶためのカリキュラム例をご紹介します。毎年ブラッシュアップして形骸化を防ぎましょう。

ハラスメントの基礎

ハラスメントの基礎知識は、主に4つの内容です。

  • ハラスメントとは
  • ハラスメントの境界線
  • ハラスメントの現状
  • ハラスメント行為による影響

ハラスメントは、被害者の受け取り方によってアウトかセーフか変わります。しかし、内容によっては被害者が一方的に決めつけているケースもあるでしょう。そこで、具体例を使って境界線を把握し、職場全体で共通認識を持ちます。

基礎知識は、講義形式をイメージしがちですが、途中にロールプレイングやグループワークなどを取り入れると形骸化せずに学べるでしょう。

ハラスメントを防止するコミュニケーション術

ハラスメントが発生する原因の一つに、行き違いがあります。そこで、コミュニケーション術を学んでハラスメント防止に役立てます。コミュニケーション術の内容例は、次のとおりです。

  • 雑談力
  • ほめ方
  • 社会人としてのマナー
  • 傾聴のテクニック
  • ミラーリング

コミュニケーション術は、全従業員が一律で実施するのではなく、役職や勤続年数などによって必要な内容を取り入れるとよいでしょう。

組織で取り組むハラスメント防止策

ハラスメント防止策を取り入れても、従業員に浸透していなければ意味がありません。そこで、取り組んでいるハラスメント防止策を周知しましょう。しかし、防止策を列挙しただけでは、浸透しにくくハラスメント被害にあったときに活用できないでしょう。 そこで「部下から相談を受けた場合の対応」「相談窓口の活用例」など、事例を加えて周知することをおすすめします。

職場環境を振り返る

職場環境の振り返りは、現在発生しているハラスメントや対策の浸透状況を把握するために実施します。振り返りには、ハラスメントチェックを活用します。定期的に振り返ることで、調査時点の状況把握が可能です。 また、調査をすることで、ハラスメントへの意識づけや自らを振り返る機会にもなります。調査は、現状把握のために行うため、スピーディーな分析が大切です。 スピーディーな分析やデータを有効活用できる設問設計には、リサーチの専門家による調査が効果的です。当社は、リサーチ歴20年以上を誇る調査会社です。 当社のハラスメントチェック『CHeck』の報告書サンプルをご参照ください。

 

効果的なハラスメント研修のポイント

ハラスメント研修を効果的に実施するために、大切なポイントが3点あります。

目的を明確にする

ハラスメント対策のためには、幅広い内容を学ぶ必要があるうえに、受講者に漏れなく浸透させる必要があります。そこで、目的を明確にした意識付けと定着確認が大切です。

価値観の違いに焦点を当てた研修にする

ハラスメントは、被害者の受け取り方によって大きく結果が変わります。加害者がなにげなく言った言葉が相手にとっては大きな傷となることもあるでしょう。「自分の考え方が当たり前」となっていないか、定期的に認識を改めることが大切です。 研修では、ハラスメントについて説明するだけでなく「ハラスメントは誰もが加害者になる」点を浸透させるのがポイントです。当事者意識を浸透させるためには、グループワークやロールプレイングなど、従業員が参加できるカリキュラムを導入するとよいでしょう。 当社のハラスメント研修は、事前にアセスメントテストを受けて調査結果を研修でフィードバックします。自分のリスクが把握できるため、当事者意識が自然に身につくカリキュラムです。

 

継続してブラッシュアップする

毎回同じ研修カリキュラムで実施すると、形骸化の恐れがあります。また、職場環境やハラスメントの種類は、時代によって変化します。カリキュラムを定期的にブラッシュアップすることで、最新のハラスメント情報が周知できるうえに、形骸化防止に効果的です。 ブラッシュアップするためには、アンケート調査を活用しましょう。研修後にあがった声によってカリキュラムをアップデートすれば、従業員に浸透しやすい研修が実施できます。

定期的な見直しでハラスメント研修の効果を高めよう

ハラスメント研修は、パワハラ・セクハラ・マタハラなどの職場でよくある研修を従業員へ周知させるために実施します。2020年の法改正によって注目されるようになったものの、2023年現在も4割以上の人がハラスメント対策を認識していないのが現状です。 研修カリキュラムは、ハラスメントに関する基礎知識を解説するだけでなく、コミュニケーション術や防止策を周知します。効果的な研修を実施するためには、目的を明確にして当事者意識を浸透させると効果的です。 ハラスメント研修は、継続して実施して意識の定着をはかります。継続して実施するときは、最新情報と浸透しやすい内容にブラッシュアップするのが大切です。 研修内容の見直しに活用できるチェックリストを用意しています。ぜひご活用ください。


 

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク マーケティング・CSチーム運営

Humap(ヒューマップ)編集局は、従業員1万人規模の独自調査や、CS活動を通じて寄せられる「現場のリアルな悩み」に基づき、ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革といった組織課題解決のための知見を発信する専門組織です。
単なる用語の解説に留まらず「改善につなげる具体的な手法」や「取り組みのコツ」など明日から自社で活用できる、実践的なコンテンツを企画・制作しています。

【活動の実績】
ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革に関する知見発信において、自社登壇セミナー開催数は累計320回、申込者数は23,000人を突破。関連資料の利用者は17,000人以上。(※2026年現在)

【受賞歴・社会活動】
・SUCCESS STORY AWARD 2025 アワード受賞(座席管理ツール「せきなび」)
受賞詳細:https://digi-mado.jp/success-story-award-2025/sekinavi/

【学術・教育支援】
大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000593.000018991.html

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)
株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー

リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。従業員満足度調査「ASQ」のサービス立ち上げに参画し、業界比較分析も起案。人材コンサル会社と協力し「やりっぱなしで終わらせず、改善できるES調査」の開発を主導。

本記事の監修にあたって: 自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

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