営業職派遣とは?企業・求職者から見たメリットデメリットを解説

この記事を読む方の中には
「営業職派遣の受け入れにあたり、メリットとデメリットを知りたい」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。 そこで今回は、営業職派遣についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

営業職派遣とは

営業職派遣とは、営業担当の人材を企業に派遣することです。基本的には営業経験がある人材が派遣されます。しかし、業務内容に営業力を求めない場合は未経験の人材が派遣されることもあります。 深刻な人材不足の中、営業ができる人材の育成や確保が重要な課題です。人材確保の手段として、営業職派遣のニーズが高まっています。

営業代行との違い

営業職派遣と混同されやすいサービスに、営業代行があります。両者は、営業の業務をアウトソーシングする点は同じです。しかし、締結する契約と指揮命令権に違いがあります。 営業代行は、企業と代行会社が「業務委託契約」を締結して業務を代行するサービスです。業務を丸ごと請け負うため、指揮命令権は代行会社にあります。営業職派遣は、企業と派遣会社が「派遣契約」を締結して派遣スタッフが企業で勤務するサービスです。派遣期間中の指揮命令権は企業にあります。 指揮命令権の違いにより、残業や休日申請先が異なります。営業代行の申請先は、代行会社です。一方、営業職派遣は、企業の担当者に直接相談します。

 

仕事の種類

営業職の仕事内容は、大きく分けて5種類あります。

営業と言っても、ルーティン化された業務や新規顧客に飛び込む業務など、種類によってさまざまです。種類と概要を把握しておくと、依頼しやすいでしょう。

営業職派遣の現状

営業職派遣を依頼する前に、派遣費用の相場とスタッフの平均賃金を把握しておきましょう。

2023年3月度における1人1日8時間あたりの派遣費用は23,652円、スタッフ1人1日8時間あたりの平均賃金は15,809円(時給1,976円)でした。一般事務職の派遣費用17,145円・平均賃金11,656円(時給1,457円)と比較すると、高額な職種であることがうかがえます。

参考:厚生労働省_令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)

 

営業職派遣に必要なスキル

営業全般に必要なスキルといえば、「ビジネスマナー」「コミュニケーション力」「商品・サービスへの理解」が挙げられます。その他、派遣先企業の業種や仕事内容により次のようなスキルが必要とされます。

  • 課題を見つける力
  • 提案力
  • ストレス解消力
  • 自動車免許

 

課題を見つける力は、取引先との対話や周囲の声から課題を発見する力です。この力があれば、課題に合わせた製品・サービスを提供できます。
提案力は、製品・サービスの魅力を取引先に合わせて伝える力です。日々取引先と接していれば、時には厳しい指摘を受けてストレスが溜まることもあります。ストレスを解消して厳しい指摘を改善点と捉えられれば、ストレスを溜めこむことなく成約につなげられるでしょう。

候補者のスキルが自社とマッチしているかを見るためには、求める人材の把握が大切です。求める人材の把握に役立つEVP(従業員価値提案)についての資料を配布しています。EVP(従業員価値提案)は企業が従業員に提供できる価値のことを指しますが、この取り組みには自社の強い弱みの分析が必要になります。今の自社にはどんな人材が必要なのか、求める人材が把握できますので活用してみてください。

 

【企業側】営業職派遣のメリット・デメリット

営業職派遣を利用したとき、企業が感じるメリットデメリットをご紹介します。

メリット

企業側のメリットを3点ご紹介します。

  • 即戦力の獲得
  • 人件費の削減
  • 柔軟な対応が可能

 

営業職は、明確にスキルを測定できないため、新規採用してもスキル不足を補うために長期的な研修が必要です。営業職派遣は、スキルに合った人材を派遣してもらえるため、短期間の教育で即戦力が獲得できます。人件費は、給与の他にも保険料や教育コストなども含みます。営業職派遣の給与は派遣会社が負担するため、人件費の削減が可能です。また、営業職派遣は短期利用も可能なため、突然の退職や一時的な繁忙期など、ニーズに合わせて人材が獲得できます。

デメリット

企業側のデメリットを3点ご紹介します。

  • ノウハウが蓄積されにくい
  • 長期的な体制整備が難しい
  • 既存社員のモチベーション低下の恐れがある

 

営業職派遣は、人材を派遣するだけでノウハウは提供しません。ノウハウが自社に蓄積されにくい点がデメリットです。しかし、業務範囲にマニュアル化を含めれば、ノウハウが蓄積できるでしょう。

派遣期間は、最長でも3年です。短期間かつ不在が多い営業職は、コミュニケーションが希薄になりやすく、長期的な視点の組織構成には向いていません。 高いスキルを持ったスタッフが派遣された場合、大きな期待を寄せるでしょう。しかし、派遣スタッフへ過度に期待を寄せると、既存社員のモチベーションが下がる可能性があります。

 

【候補者側】営業職派遣のメリット・デメリット

メリット

候補者側のメリットを3点ご紹介します。

  • 営業スキルが身につく
  • 業務範囲が決まっている
  • 残業が少ない

 

営業スキルとは、マーケティング・コミュニケーションスキルなどです。このスキルは、あらゆる業務に応用できます。派遣スタッフは、派遣契約書にある範囲外の業務を行ってはいけません。業務が事前に分かるため、心理的安全性を確保できるでしょう。営業職は、残業の多い仕事に感じるかもしれませんが、派遣社員が残業する場合は、派遣会社への追加費用が発生する可能性があります。追加費用を抑えるため残業を控える傾向があります。

デメリット

候補者側のデメリットを2点ご紹介します。

  • 管理職へのキャリアアップが難しい
  • 目に見える成果を求められる

 

営業職派遣は、短期的な勤務のため、管理職へのキャリアアップはできません。管理職を希望する場合は、正社員になる必要があります。また、営業職のスキルは数値ではかれないため、営業成績など目に見える結果を求められます。結果を求められるプレッシャーが負担になる点がデメリットです。

課題の解決に貢献する「Humap派遣」

アスマークの「Humap派遣」は、組織の課題解決に貢献できる人材派遣サービスです。 ニーズに合わせて最適な人材を厳選し、課題解決や成長につなげるサポートをいたします。20年以上に渡り調査業界を牽引してきた経験を元に、専門性の高いリサーチャーや新しいアイデアと解決策を提案する企画担当者など、幅広い業界に対応できる人材のご紹介が可能です。

 

営業職派遣とコミュニケーションをとるには「せきなび」

先述の通り、派遣社員はコミュニケーション不足に陥りやすく課題となるケースがあります。コミュニケーションの取りづらさを解消するには「せきなび」がおすすめです。 アスマークの「せきなび」は、誰がどこで何をしているか確認できる座席管理ツールです。せきなびには、写真付きプロフィール機能があります。座席を確認するだけでなく、プロフィールから顔と名前が一致できるため、既存社員との交流が少なくても話しかけていい状況か判断しやすくコミュニケーションが円滑に進みます。不在がちかつ短期間勤務の営業職派遣にぴったりなツールです。

営業職派遣とは、営業担当の人材を派遣してもらうサービスです。即戦力が獲得できるうえに、短期間で利用できるため、一時的な人件費の削減や繁忙期の利用に適しています。その反面、自社にノウハウが残りにくく、長期的な体制整備には適していません。 短期的かつ不在がちな営業職派遣は、コミュニケーションが希薄になりがちです。

コミュニケーション活性化のために、顔と名前が一致できる座席管理ツールを活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク 営業部 Humap事業G

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