働き方改革における成功事例3選

この記事を読む方の中には

「働き方改革、実際に何をすればよい?」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、働き方改革の成功事例についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

き方改革とは?

働き方改革とは、ワーク・ライフ・バランスを実現する取り組みのことです。少子高齢化による労働人口の減少、ライフステージの変化により長く働けない人に対しても働きやすい環境作りを目指します。

2016年9月に、同一労働同一賃金・適正勤務時間・高齢者の就労促進・テレワークの促進について検討する「働き方改革実現推進室」が設置されました。その後、2019年4月から順次施行された「労働基準法」をはじめとする「働き方改革関連法」により、働き方を見直す動きが強まりました。

き方改革が注目される理由

以前の日本では、長時間労働が常態化し、育児や介護のために仕事を辞めなければいけない環境が多くありました。ですが、非正規社員の増加、長時間労働による過労死、少子高齢化による労働力の減少により、国の生産力が下がり続ける状況を懸念し、どんなライフステージにおいても働きやすい環境が注目されるようになりました。

き方改革に取り組む意義

働き手の減少は、日本国内において深刻な課題です。以前行われていた「長時間労働」「育児・介護が必要な場合は退職を余儀なくされる」という状況では、人手不足が加速します。人手不足の状態では生産性が向上せず、日本経済も衰退をたどる一方です。

そこで、働き方改革に取り組むことで、労働環境における課題を解消し、日本経済を発展させることが国から見た最終目標です。企業においても、社会的イメージの向上により優秀な人材が確保できたり、プライベートの充実により生産性が向上したりと多くのメリットがあります。

2022年7月~8月に行った「理想の働き方」意識調査では、世代や価値観別の理想の働き方や、それがもたらすメリットについての調査結果も纏めています。

き方改革の成功事例3選

働き方改革は、短時間勤務や在宅ワークを推進するのが主な施策です。改革実現までには企業の努力があります。そこで、働き方改革の成功事例をご紹介します。

男性育休取得率100%を実現した例(製造業)

新潟県長岡市にある従業員約150名の金属屋根部品のメーカー「株式会社サカタ製作所」の例です。以前は「残業するのは当たり前」「男性育休取得率ほぼ0%」という風土でした。2014年から働き方改革を検討するようになり、残業時間削減を目指すなか、有給取得率の向上や育児休暇制度の充実に着手しています。

【制度浸透までの取り組み】

  • 1時間単位の有給休暇制度を導入
  • トップメッセージとして「育休は、対象者全員が取得しなければならない」と宣言
  • 所属部長へも育休を認めるよう指示
  • 経済面で心配な意見に対し「育児休業給付金制度」について総務担当者から説明
  • 育休が当たり前になるまで「イクメン表彰」制度を導入

参考:厚生労働省_働き方改革特設サイト

同一労働同一賃金を実現した例(小売業)

1933年に飲料品の製造業としてスタートし、1985年から小売業を展開する「田代珈琲株式会社」の例です。同社は、2000年の業務拡大時に労働環境が悪化し、退職者が相次ぐ事態となり、働き方改革を検討するようになりました。

【制度浸透までの取り組み】

  • 経験年数に関係なく品質が保てる業務マニュアルを確立
  • 各工程の所要時間を見積もり、1分単位で業務を計画
  • 制度から見直すのではなく、業務から見直す姿勢
  • 雇用形態に関わらず、業務に見合った給与体系を確立
  • スキルアップができる環境を整備し、付加価値がつくと給与に反映

参考:厚生労働省_働き方改革特設サイト

労働時間削減と労働環境を整備した例(物流業)

創業70年を迎える群馬県高崎市にある物流企業「群馬小型運送株式会社」の例です。「物流業は、残業が多く、労働環境が悪い」というイメージが定着している点が課題でした。

【制度浸透までの取り組み】

  • 年5日の計画休暇制度を導入
  • スケジュールをオープン化し、子どもの学校行事への参加を推奨
  • 残業の事前申請制度を導入し、勤務時間の意識づけを実現
  • ドライバーとの連絡にチャットを導入し、連絡不行き届きや電話連絡の遅延を解消
  • 女性専用パウダールームの導入
  • 1品100円のプチ社食制度の導入

労働環境を整備することで、生産性向上につながり、以前より労働時間が1~2時間短くなりました。

参考:厚生労働省_働き方改革特設サイト

き方改革を推進するツールの紹介

ツールやシステムを用いて業務効率化をはかり、残業時間を削減したり、テレワークを導入したりする働き方改革もあります。そこで、働き方改革を推進するアスマークのツールをご紹介します。

せきなび

在宅勤務が浸透した企業は、オフィススペースの有効活用を目的としてフリーアドレス化する企業もあるのではないでしょうか?そのような場合におすすめなのが「せきなび」です。

「せきなび」は、座席や在宅など、フリーアドレス環境での座席把握や従業員のプロフィール閲覧ができるツールです。プロフィール画面が閲覧できるので、単なる配席確認にとどまらず、コミュニケーション活性化にも効果的です。

また、スケジュール共有・座席リセット機能も付帯し、フリーアドレスでよくある「同じ席が続く」「どこに座ればよいか迷う」といった悩みにも対応しています。

RPA-work’s HR

残業時間を削減するためには、業務効率化は不可欠です。特に、人事・労務業務は定型的なため、どこを効率化したらよいのか迷う場面が多いのではないでしょうか。

そのような場面でおすすめなのが「RPA-work’s HR」です。「RPA-work’s HR」は、人事・労務特化型のRPAパッケージで、給与計算・雇用契約書チェックなど、人事・労務業務の一部を自動化するパッケージです。

アスマーク社内で実際に活用しているRPAをサービス提供しているため、失敗が少なく、早期のコスト削減を実現します。

ASQ

「ASQ」は、従業員満足度調査パッケージです。直接的に働き方改革を実現するものではありませんが、自社が抱える課題を確認する場面で利用したいパッケージです。

結果レポートに施策提言が付いてくるので、働き方改革を行う優先度が決められます。また、ASQでは、従業員のタイプや満足度を感じる要因が分かります。調査結果をマネジメントに活用すれば、生産性向上・コミュニケーションのとれる職場環境作りに効果的です。

 

働き方改革の成功事例を参考に、自社の課題解決や働き方改革促進を目指しましょう。

     

    執筆者

    Humap編集局

    株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

    「あなたの組織の従業員総活躍をサポートしたい」の理念のもと、在席管理、パワハラ防止法対策、ES調査、RPAなど組織の働き方改革を応援する6つのサービスをご提供しています。

    humapの編集ポリシー

    働き方改革の目的とは?3つの柱と取り組み方について解説

    「人事業務においてDX推進したいが、どうしたらよいか分からない」とお悩みの担当者様へ。
    人事部門のDX化(HRDX)についてご紹介します。

    > 詳しく見る

    「女性活躍推進法」2022年4月改正!背景と取り組み内容を解説

    2022年4月1日から「常時雇用する労働者数が101人以上300人以下の事業主」も義務対象へ。
    女性活躍推進法で事業主が「対応すべきこと」について解説します。

    > 詳しく見る

    業務効率化を成功させるコツ~元外資系人事マネージャーが語る

    近年、人事業務においてSAAS型のHR Techサービスのデジタル化が進んでいます。
    社内業務効率化、成功のコツをご紹介します。

    > 詳しく見る

    おすすめ記事