前回はリーダーシップとマネージメントの違いについて述べました。今回は、リーダーシップを発揮するリーダーに必要な要素とは何なのかを考えてみたいと思います。 前回はコチラ→リーダーシップとは何か~元外資系企業人事マネージャーが語る
まず、リーダーシップは「生まれ持った才能や個人の資質」ではなく、「後天的に身につけ、発揮できるもの」です。リーダーシップを発揮する人、すなわちリーダーは、未来にむかって行動し、メンバーに対して「この先にどんな展開があるのか楽しみだ」と期待する気持ちを有してもらうことが肝要でしょう。では、リーダーとして必要な要素にはどのようなものがあげられるでしょうか?以下の3つをあげたいと思います。
ビジョンを示しつつ、何をどのようにやっていくのかを具体的に示すことが非常に重要となります。明確なビジョンを示すことは、組織の可能性を明らかにすることであり、メンバーのモチベーションがあがることにつながります。チームが同じ方向をみて行動していれば、目標に達成しやすくなるでしょう。
メンバーの状況を理解した上で、指導をすべきなのか任せた方がよいのかを判断し、任せると決めたら信頼しきるのが重要です。その一方、相手からも信頼されるべき人でなければいけません。約束を守り、もし、何らかの過ちがあった場合はそれをすぐに認めることなどによって、周囲から信頼が得られなければ何かを発言しても耳を傾けられないでしょう。
連続した判断や決断を迫られるため、リーダーといえども不安になることはあるでしょう。そのような状況でも、自分をうまく「コントロール」してマイナスな気持ちをうまく昇華させることが肝要です。いつも自身の気持ちが安定し、周囲をピリピリさせることがなければ、ポジティブな内容はもちろん懸念点・問題点といったネガティブな内容もメンバーは伝えやすくなります。「ここではリーダーや他のメンバーから非難されることなく、自分の意見が言える」という安心感をメンバーが得られるようにしましょう
リーダーシップを発揮するためには、自分だけではなく相手のことも知ることが重要です。そのために、双方のコミュニケーションを図る、相手をしっかり洞察することに加えて、ASQのような組織サーベイなどを利用して、客観的に現状把握をした上で改善点を実行することもリーダーに必要なことだと思います。
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代表取締役 永見 昌彦
リーダーシップとは何か~元外資系人事マネージャーが語る
リーダーシップは組織やプロジェクトチームを運営していくにあたって重要なスキルです。
リーダーシップとは何か、リーダーシップを発揮するために必要な要素について2回にわけてご紹介します。
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