ロジハラとは?防止のために組織がすぐできる対策3選

この記事を読む方の中には

「チーム内のやりとりが正論ばかりで雰囲気が悪い。これはロジカルハラスメント(ロジハラ)にあたるのではないだろうか」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ロジハラの意味と防止策についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ハラスメントには専用の対策パッケージを。
ハラスメント対策パッケージ「CHeck」

 

ロジカルハラスメント(ロジハラ)とは?

「ロジハラ」とは相手に強く正論を突きつけてミスなどを指摘し、追い詰める行為を指します。ロジカルな指摘をするのは必ずしも悪いことではありませんが、正論も伝え方を誤れば「ロジハラ」という名のパワハラになります。「指摘」と「ロジハラ」には、伝え方に違いがあるのです。

ミスに対し「本作業は、〇〇だったから▲▲になった」と中立的な立場で事実を指摘するのは「ロジカルな指摘」です。しかし相手の思考や状況を考慮せず「こう対応すべきだった」「〇〇してれば、当然▲▲になる」などと、指導などに必要な範囲を超えて一方的な正論を突きつけ、反論できない状況に追い詰めていくと「ロジハラ」へと至ります。

 

 

ロジハラの何が悪いのか

論理的な意見を交わすことは、悪いことではありません。しかし、ロジハラへと至れば被害者が生まれ、チームに悪影響を与えることになります。なかには裁判に発展するケースもあるため、注意が必要です。

ここではロジハラがもたらす影響について解説していきます。

被害者に与える影響

ロジハラで指摘される内容は、正論です。そのため、真面目な性格の従業員ほど指摘されると「自分が悪い」と思いつめ、自己肯定感が下がり、メンタル不調に陥ります。メンタルが不調になると、仕事のパフォーマンスが低下し、生産性が下がります。このような状態になれば、言われた側は明らかにロジハラの被害者といえるでしょう。最悪の場合、うつ病になり、休職・退職につながる可能性があります。

チームに与える影響

正論で建設的に意見を交わすことができれば、チームに良い影響を与えるでしょう。しかし正論であっても一方的に決めつけるような話し方をすれば、言われているほうは追い詰められている感覚に陥ります。正しい意見なだけに反論することもできず、チーム内の雰囲気は悪くなる一方です。
自由に意見交換ができなくなるため新しいアイディアや業務改善意見が出ないなど生産性が下がるだけでなく、離職者が出たり、優秀な人材を確保しにくくなったりするでしょう。

ロジハラする人の特徴

とはいえ、ロジハラする人全員が悪意を持って発言しているわけではありません。ですが、ロジハラする人には、その原因となる一定の特徴があります。主な特徴は以下です。

  • 自分の意見は正しいと決めつけている
  • 相手より優位に立ちたいという願望がある
  • 相手は自分より下と決めつけている
  • 相手の気持ちに共感できない

 

自分の意見が正しいと思い込んでいると、相手の事情や思考を考慮することを忘れてしまいます。その意見がたとえ正しいものであっても、相手への配慮を忘れるものであっては、誰しもすんなりと意見を受け入れることは難しいでしょう。また、人間関係の優位性を背景に、相手を下と決めつける人は、自分のコンプレックスを解消するためにロジハラをしている可能性があります。

ロジハラ対策3選

自分はロジハラなんかしていないと思っている人でも、たまに心配になることもあるでしょう。そんなときに備え、自分でできるロジハラ対策をご紹介します。

自分自身で認識の相違を知る

誰が相手であっても、話を聞く側にも状況や立場があります。たとえ正論であっても、相手の状況や立場を考慮しなければ、相手に精神的負担を与えかねません。そこで、指摘の前に相手の置かれている状況や立場を考慮して想像してみることをおすすめします。一般的な意見と自分の意見との相違点について考えてみるのもいいかもしれません。相手が自分を責めている様子のときは、少し時間をおいて話が聞ける状況になってから指摘するといいでしょう。

アサーティブコミュニケーションを学ぶ

アサーティブコミュニケーションとは、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の考えを適切に伝える手法です。アサーティブコミュニケーションでは「具体的描写」「誠実な表現」「相手への提案」「相手の選択による柔軟な行動」の4段階に分けて自己の考えを伝えることにより、相手が受け止めやすくなります。

相手の考えに対して「全然違う」と感じて訂正したくなったときは、「そういう考え方もあると思います」と表現を変えるといいでしょう。また「今日は無理です」と伝えたいときは「明日なら大丈夫です」とポジティブに伝えることも大切です。

 

 

人前で指摘しない

ロジハラが起きる場面は、相手に問題点を指摘したときです。指導の一環として、上司から部下へ問題点を指摘するのは通常の光景かもしれません。ですが、他の人が見ている前で高圧的に指摘されれば、部下は萎縮してしまうでしょう。また、人前で指摘されたことで、本題が頭に入らない可能性もあります。

問題点を指摘するときは人前ではなく、1on1ミーティングなど冷静に話せる機会を設け、成長課題として指摘するのが効果的です。

互いの認識の相違を知るにはアンケートが有効

自身がロジハラをしない、合わないためには、相手との認識の相違を知ることが大切です。相手との違いが分かれば冷静になり、配慮ある話し方ができます。相手との違いを認識するためには、まず自分の価値観を把握することが大切です。

自分の価値観を知るためには、客観的な結果が出る社内アンケートなどが有効です。また、アンケート結果から潜在的なハラスメントリスクや、現在進行しているロジハラを検知できる良い機会にもなります。

「CHeck」のハラスメント研修で己を知る

アスマークの「CHeck」は、アンケートの実施、予防対策サポート、研修によるコンプライアンス&ハラスメント対応パッケージです。なかでも、CHeckの研修がロジハラ対策として自分の潜在的価値観を理解するのに適している理由についてご紹介します。

自分の潜在リスクに気づける

「CHeck」の研修は、事前に「アセスメント検査」を受けた結果を元に受講するスタイルです。受講者は自身の「潜在的なハラスメントリスク」傾向を可視化・フィードバックされた上で講義を受けるので、自分の身に置き換えて話を聞くことができます。

結果を基にしたワークショップ

「アセスメント検査」で出た自身のリスク傾向をもとに、行動計画を立てるワークショップを行うことができます。
自分で対策を考えることで自身の結果を冷静に受け止め、他人事ではない自分事としてロジハラを含めたハラスメントへの認識を新たにすることができます。

 

ロジハラ対策の1つとして、自分の状況・価値観が測れる研修を行ってみてはいかがでしょうか。

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク マーケティング・CSチーム運営

Humap(ヒューマップ)編集局は、従業員1万人規模の独自調査や、CS活動を通じて寄せられる「現場のリアルな悩み」に基づき、ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革といった組織課題解決のための知見を発信する専門組織です。
単なる用語の解説に留まらず「改善につなげる具体的な手法」や「取り組みのコツ」など明日から自社で活用できる、実践的なコンテンツを企画・制作しています。

【活動の実績】
ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革に関する知見発信において、自社登壇セミナー開催数は累計320回、申込者数は23,000人を突破。関連資料の利用者は17,000人以上。(※2026年現在)

【受賞歴・社会活動】
・SUCCESS STORY AWARD 2025 アワード受賞(座席管理ツール「せきなび」)
受賞詳細:https://digi-mado.jp/success-story-award-2025/sekinavi/

【学術・教育支援】
大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000593.000018991.html

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)
株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー

リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。従業員満足度調査「ASQ」のサービス立ち上げに参画し、業界比較分析も起案。人材コンサル会社と協力し「やりっぱなしで終わらせず、改善できるES調査」の開発を主導。

本記事の監修にあたって: 自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

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