モチベーションの指標と測定方法とは?モチベーションサーベイ実施後にやるべきことも解説

この記事を読む方の中には

「モチベーションサーベイを実施したけど、分析結果の活用方法が分からない」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、モチベーションサーベイの指標や分析結果の活用方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

チベーションとは?

モチベーションは、直訳すると「動機づけ・刺激・やる気」を意味する言葉で、人が何らかの行動を起こす際の要因となるものを指します。

モチベーションが上がると、従業員は業務に対して集中力を持って取り組むことができ、仕事に対する充足感も高まります。

個人のモチベーション向上はチームにも影響が伝播するため、組織全体の生産性向上に寄与します。

2種類のモチベーション
-外発的動機づけと内発的動機づけ-

モチベーションには、2種類のアプローチがあります。モチベーションサーベイ実施の際に意識しながら設問を設計すると、従業員の動機づけや組織の課題発見に効果的です。

外発的動機づけ

外発的動機づけは、目的意識からくる動機づけです。「高評価を受けたい」「高い報酬を得たい」など、具体的な目的を持った動機づけのため、短期間で効果を発揮するメリットがあります。

内発的動機づけ

内発的動機づけは、内面の欲求からくる動機づけを指します。「仕事への探求心」「仕事の達成感」といった欲求による動機づけのため、長期にわたり効果的です。また、内面の成長につながるため、自発的に行動できる従業員が増えるメリットがあります。

チベーションがもたらす影響

モチベーションは、動機づけ・やる気です。やる気が上がると、意欲的に仕事に取り組むため、業務が早く終えられたり、仕事の質があがったりします。反面、モチベーションが下がると、普段よりミスが増えたり、離職へつながったりと、業務に悪影響を及ぼします。

モチベーション低下によりミスの多い人がいると、周囲の仕事や人間関係に影響を及ぼしたり、離職率が向上したりなど、職場環境に影響を及ぼします。反面、モチベーションが高い状態の人が周囲とコミュニケーションをとりながら業務を遂行することで、チームの雰囲気を良い方向へ変える可能性も秘めています。

このように、モチベーションは、生産性に影響を及ぼします。モチベーションマネジメントやモチベーションサーベイは、従業員を管理するためにも重要と言える事項です。

チベーションの指標と測定方法

モチベーションを業務で活用するためには、従業員のモチベーションが変化する要因を探ることが必要です。そこで、モチベーションを知るための指標と測定方法をご紹介します。

モチベーションの指標

モチベーションを左右する指標として「マズローの欲求5段階説」という説があります。「人間の欲求は5段階に分かれ、1つを満たすとさらに上位の欲求がほしくなる」という説です。

1段階目:生理的欲求……生活に必要な欲求「生活のためにお金を稼ぎたい」

2段階目:安全欲求……安定した生活の欲求「過重労働のない職場で働きたい」

3段階目:社会的欲求……集団に属する安心感「良好な人間関係を築きたい」

4段階目:承認欲求……能力を認められたい欲求「仕事で認められたい」

5段階目:自己実現欲求……あるべき自分でいたい欲求「仕事で社会貢献したい」

ビジネスの場では「承認欲求」「自己実現欲求」が満たされることでモチベーションがあがると言われています。しかし、従業員により、生活スタイルや考え方が違うため、どの欲求が重視されているかを見極めるのが必要です。

モチベーションの測定方法

モチベーション指標の測定は「従業員満足度(ES)調査」「従業員ロイヤルティ(eNPS)調査」があります。ES調査は、従業員が職場環境に満足しているか否かを測定する調査、eNPS調査は、自社に対する愛着心を測定する調査です。

ES調査により現状のモチベーション状態、モチベーションを左右する要因を測ります。一方、eNPS調査は、離職率や生産率の計測に効果的です。

 

2つの調査を組み合わせて、モチベーションサーベイを実施します。また、調査パッケージにより、設問をカスタマイズしてモチベーションサーベイに役立てるものもあります。

チベーションサーベイの進め方

モチベーションサーベイは、以下の流れで進めます。

    1. 1.設問作成
    2. 2.調査分析
    3. 3.課題ピックアップ
    4. 4.施策検討
    5. 5.施策実施

特に、設問作成は以降の流れを決める重要なステップです。

チベーションサーベイの注意点

モチベーションサーベイは、いくつか注意をしなければ、有効なデータが集まらなかったり、効果のない分析結果になったりする可能性があります。そこで、以下の注意点に気を付けてモチベーションサーベイを実施しましょう。

      • 従業員に調査目的と結果の活用方法を事前に告知
      • 従業員の不利益にならないことを事前に告知
      • 従業員の負担にならない程度の質問量
      • 定期的に実施し、効果を測定する
      • 集計結果はフィードバックする

特に、定期的な実施は、モチベーションサーベイの実施目的が達成できているか判断するために必要な注意点です。

チベーションサーベイ実施後にやるべきことは?

モチベーションサーベイを実施した後は、調査結果を分析・課題を抽出します。課題の改善やエンゲージメント向上を確認するために、分析ステップは重要です。分析結果は各部署・会社全体へ向けて、面談によるフィードバックを行います。

フィードバックの方法は、面談だけでなく、社内表彰などにより成功例を共有することも、他部署への参考となり効果的でしょう。

スマークのモチベーションサーベイ「ASQ」

モチベーションを測定するには、適切な設問・分析が必要です。そこで、アスマークでは「ASQ」という調査パッケージを提供しています。

※ASQは、満足度・離職意向を組織要因と個人要因のそれぞれのカテゴリから聴取する質問設計のため、”モチベーションサーベイ”と”従業員満足度調査”の両方をカバーしています。

「ASQ」の特徴は3つです。

見やすいレポートにより改善ポイントを見える化

ASQでは、モチベーションサーベイの分析結果を以下のような項目に分けてレポートにしています。

      • 組織・人材診断を独自ロジックで4つに分類した「タイプ分類
      • 1万人の有職者データをベンチマークに比較した「満足度ポートフォリオ
      • 調査結果を元にピックアップした「課題と簡易施策案
      • 離職意向について調査した「離職意向度

レポートは、数値データを用いてグラフ化し、色を使って分類することで、データに不慣れな方にも見やすく分かりやすくなっています。改善への簡易施策案はシンプルで見やすい箇条書き形式で、優先度を検討しやすくするために、課題と結び付けて書かれています。

全国の有職者データと比較し自社の弱みが分かる

サーベイ結果は、全国1万人の有職者のベンチマークデータを元に自社との比較が可能です。業界全体からみた自社の強み・弱みを把握できるため、課題の再確認ができます。

また、分析結果レポートには、人事コンサルタントからの簡易提言がついているので、取り組むべき課題に早急に着手することが可能です

プロのコンサル集団による多面的な分析

ASQの調査結果は、組織・人材、生産性向上・業務効率化を専門とするコンサルティング会社と協力し、多面的な分析をしています。調査結果は同じでも、見る角度を変えることで、新たな課題発見に効果的です。

課題解決のために、効果的なモチベーションサーベイを実施し、よりエンゲージメントの高い企業を目指しましょう。

    執筆者

    Humap編集局

    株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

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