現状維持バイアスとは?新ツール導入時に陥るワナの克服法

新ツールを導入したいと考えたとしても

    「新しいツールを覚えるのは面倒」
    「今あるもので十分だから新しくしなくてよい」

と、せっかくよりよいツールがあるのに、新ツール導入を断念するケースはありませんか?

これは「現状維持バイアス」という心理作用が原因です。何か新しいことに挑戦しようと変化を求めても「今のままで十分だ」という声は一定数存在するため、なかなか導入が進まないという課題を抱えている人も多いでしょう。そこで今回は、現状維持バイアスが起きる原因と克服方法をご紹介します。

新ツール導入を検討する担当者のみなさま、ぜひ参考にしてみてください。

 

状維持バイアスとは?

現状維持バイアスとは「知らないことや経験したことがないことを受け入れたくない」という心理的傾向のことです。たとえ有益なことであっても、未経験のことは「安定した状態がなくなる」とマイナス思考になります。また、失敗を恐れて現状にとどまりたい人間の心理です。

ですが、現代のビジネスシーンにおいては、恐れずに変化をしていかなければ社会から取り残される危険性があります。そこで、現状維持バイアスを克服する必要があります。

ぜ現状維持バイアスが起きるの?

ビジネスシーンにおいては、変化を恐れずに挑戦したいものです。ですが、心理的作用から、現状維持バイアスがかかります。ではなぜ現状維持バイアスがかかるのでしょうか?

主に4つの心理的作用が影響しています。

  • 成功と失敗を天秤にかけると失敗に重きを置く心理作用
  • 損失を回避したい心理作用
  • 慣れ親しんだものを好む傾向
  • 過去の成功体験を引きずる傾向

いずれも心理的作用のため、誰でも起きる可能性があります。また、心理的作用のため、悲観的にとらえる必要はありません。もし新ツールを検討する中「現状維持バイアスがかかってるな」と感じる場面があったら、克服法を試してみましょう。

状維持バイアスの克服法

誰でももっている人間の心理である「現状維持バイアス」。では、これを克服し、公平な視点で新ツールを検討するにはどうしたらよいでしょうか?新ツール導入のケースに焦点を当てて現状維持バイアスの克服法をご紹介します。

現状維持バイアスであることを認識する

最初に、自分たちに現状維持バイアスがかかっていると認識することが必要です。新ツール導入に際し、話を聞こうとしない従業員、理由を言わずに「現在のツールがよい」と言っている場合は、現状維持バイアスがかかっています。

ですが「現状維持バイアスがかかっている」と言われて理解できる人はいません。そこで、このような従業員へは、アドバイスを受ける感覚で質問してみると、客観的に判断してもらえる可能性があります。

また、自分が新ツール導入に携わるときは、現状維持バイアスがかかっているものと思いましょう。もし、そうでないとしても「客観的な視点でものを見る」と意識しながら話を聞けるので、冷静に判断できるはずです。

第三者の意見を取り入れる

関係者以外の話を聞くと、現状維持バイアスがかかりにくくなります。話を聞く第三者は、専門的知識があるとより信頼度があがり、現状維持バイアスを外せます。

また、新ツール導入に際し、話を聞く場合は「現状維持バイアスがかかっている可能性がある」旨を第三者へ正直に伝えましょう。第三者は、それを踏まえて話をするため、より客観的に判断してくれるでしょう。

データを提示して変化によるメリットを説明

数値データを提示して変化によるメリットを説明すると、冷静に判断ができるため、現状維持バイアスを克服できます。提示する数値は、ツールの購入代金だけではありません。

ユーザー満足度の数値、ランキング、保有期間、サポート料金など、ありとあらゆる事項が数値化できます。現在のツールと新ツールのデータを比較し、入れ替えを検討してみると現状維持バイアスが克服できます。

デモンストレーション・テスト期間を設ける

新ツール導入の前に、デモンストレーション・テスト期間を設けることで、現状維持バイアスが克服できる可能性があります。デモンストレーションの前後では、現状維持バイアスのかかる度合いが変わります。

事前に数値データを見たり、第三者の意見を聞くなど他の克服法を実践してからデモンストレーションをすることで、新ツールに対する現状維持バイアスが克服できるでしょう。

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とめ

現状維持バイアスが起きる原因と克服法についてご紹介しました。現状維持バイアスは、「知らないことや経験したことがないことを受け入れたくない心理」です。これは、失敗を回避したい心理作用から発生します。

新しいツールを導入しようと検討すると、反対意見が出ることは当然の心理です。ですが、新ツールがよりよい機能を持っていたとしたら、現状維持バイアスによって反対していては将来的に損をします。

現状維持バイアスを克服し、よりよいビジネスツールを取り入れましょう。

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク マーケティング・CSチーム運営

Humap(ヒューマップ)編集局は、従業員1万人規模の独自調査や、CS活動を通じて寄せられる「現場のリアルな悩み」に基づき、ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革といった組織課題解決のための知見を発信する専門組織です。
単なる用語の解説に留まらず「改善につなげる具体的な手法」や「取り組みのコツ」など明日から自社で活用できる、実践的なコンテンツを企画・制作しています。

【活動の実績】
ハラスメント・エンゲージメント・働き方改革に関する知見発信において、自社登壇セミナー開催数は累計320回、申込者数は23,000人を突破。関連資料の利用者は17,000人以上。(※2026年現在)

【受賞歴・社会活動】
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受賞詳細:https://digi-mado.jp/success-story-award-2025/sekinavi/

【学術・教育支援】
大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000593.000018991.html

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)
株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー

リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。従業員満足度調査「ASQ」のサービス立ち上げに参画し、業界比較分析も起案。人材コンサル会社と協力し「やりっぱなしで終わらせず、改善できるES調査」の開発を主導。

本記事の監修にあたって: 自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

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