モンスター社員が組織を破壊する?問題別の対策を解説

この記事を読む方の中には
「組織にモンスター社員がいて、対応に困る」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、モンスター社員が生まれる原因と問題別の対策についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

モンスター社員とは?

モンスター社員とは、仕事に対する言動や職場での態度に著しく問題があり、周囲に迷惑をかける問題社員のことです。主に次のような特徴があります。

 

  • 上司に対するパワハラ
  • 自己中心的で協調性がない
  • 自分の仕事を優先し、チームで進める仕事は後回し
  • 業務外の素行が悪い
  • 常習的に遅刻・欠勤する
  • 不正な経費精算や横領などの犯罪行為
  • 取引先とのトラブル
  • 仕事への意欲が低く、向上心もない

 

モンスター社員は、組織のルールに沿った辞めさせ方があります。しかし、事前に対策を練っておくことで、組織で活躍できる社員に変えることもできるでしょう。

 

 

モンスター社員が生まれる組織の原因

モンスター社員は、入社当時から問題行動を起こす訳ではありません。モンスター社員が生まれる組織には、3つの原因があります。

評価や業務への不満に対応できていない

組織の社員は、全員が同じ評価ではありません。評価や業務に不満を感じることもあるでしょう。組織は、社員が感じている評価や業務に対する不満に真摯な対応が求められます。しかし、不満を感じている社員をそのままにしていると、不満は大きくなる一方です。

 

不満が大きくなっても対応がなく、限界を超えると、組織へ何も期待しなくなります。真面目に働いて組織に貢献しようとする意識もなくなり、モンスター社員が生まれるのです。

採用段階でミスマッチが起こっている

採用段階のミスマッチは、モンスター社員を生み出す大きな要因です。選考のときに社員の価値観を見抜けないまま採用してしまうと、入社後の社員が組織や同僚と合わないと感じながら働く日々が続きます。働くうちにうまく適応できれば良いですが、そうでない場合には、組織や同僚に対する不満や疎外感が高まり、モンスター社員へ変貌します。

個人の悩みに寄り添わない組織文化がある

個人の悩みに寄り添わない組織文化が、モンスター社員を生む可能性もあります。

上司や同僚に悩みを相談できない、または相談しても取り合ってもらえない状況だと、社員の不満や組織への不信感は募る一方です。

組織文化は、1日で作り上げるものではありません。長年の悪しき習慣があれば、早急な文化改革が必要です。

モンスター社員が組織を破壊する理由

モンスター社員は、最終的に組織を破壊へ導きます。主な要因は3点です。

業務効率が低下し関係者が疲弊する

組織に1人モンスター社員がいると、業務の連携がうまくいきません。モンスター社員の対応をする社員が疲弊し、業務効率が低下します。ひとつひとつは小さなトラブルかもしれませんが、組織が対応せずに放置していると、優秀な社員は見切りをつけて離職を検討するかもしれません。

社内外でのトラブルの原因になる

自己中心的な考えを元に行動するモンスター社員は、トラブルを起こしても素直に注意を聞き入れません。そのまま放置すれば、社内外でトラブルを起こします。社外のトラブルに発展した場合は契約が打ち切られたり、会社の社会的信用が落ちたりする可能性もあります。

組織全体の秩序が乱れる

モンスター社員を放置すると、「問題があっても対処してくれない組織」「モンスター社員の振る舞いを良しとする組織」なのだと思われて、真面目に働いている社員からの信頼を失います。改善を求めて会社に訴える可能性もありますが、静かに離職していく人も多いでしょう。

また、「自分中心に仕事をしても咎められないんだ」と感じた社員が、新たなモンスター社員になる可能性もあります。結果的に、組織全体の秩序が乱れ、破壊へつながります。

モンスター社員が起こす問題別対策

モンスター社員が起こす問題別の対策をご紹介します。

ハラスメント

ハラスメントは、モンスター社員が加害者になるケースと、逆に些細な事を取り沙汰して被害者として訴えてくるケースがあります。
どちらの場合も、まず一度はきちんと話を聞かなければなりません。偏見で決めつけずに事実関係をしっかりと調査します。
訴えを精査した結果、ハラスメントには該当せず、文句をつけるためだけの訴えと判断したら、会社の規定と見解を伝え、毅然とした態度で対応します。

 

 

トラブル・不祥事

トラブル防止のためには、モンスター社員の継続的な監視とフィードバックがおすすめです。合わせて、問題行動や組織の対応記録をつけておきましょう。

フィードバックの際は、対応記録を見ながらトラブル時の状況を説明し、何が悪かったのか、組織としてどう改善してほしいかを伝えます。

加えて、対応記録は、組織が解雇を回避するために努力した証拠としても利用可能です。

生産性が低い

コミュニケーション不足や協調性の欠如などにより生産性が低い場合は、具体的な行動計画を作成するのがおすすめです。具体的な行動計画は、組織・上司・モンスター社員に共有し、定期的な教育・指導をします。

健康上の問題

モンスター社員への対応や仕事のしわ寄せなどによるストレスで、周りの社員が体調を崩してしまっているような場合には、モンスター社員本人と体調を崩した社員の双方へ対策を行う必要があります。

モンスター社員本人に対しては前述の項目を参考に改善を促し、体調を崩した社員へは産業保険医やカウンセラーなどとの面談を勧めます。また、モンスター社員の対応が一人の社員に集中してしまっている場合には、上司やチーム全体でフォローできる体制も整えるとよいでしょう。

 

誰しもモンスター社員になる可能性がある

モンスター社員は、特定の人だけに関係することではありません。組織の文化やミスマッチなどにより、誰もがモンスター社員になりえます。組織は、社員の様子を観察し、個別のケアやフォローを継続するのが大切です。

 

 

人材タイプの把握やリスクの早期発見が重要

モンスター社員による組織の破壊を防ぐためには、問題行動につながる要因を事前に把握しておきましょう。さらに、ハラスメントを早期に発見するため、実態把握アンケートを行います。モンスター社員の防止策として、リスクを早期発見することが重要です。

問題行動の早期発見には「CHeck」「ASQ」の活用がおすすめ

モンスター社員に起因したリスクを早期発見するためには、コンプライアンス・ハラスメント対策パッケージ「CHeck」と従業員満足度サービス「ASQ」を活用するのがおすすめです。

 

「CHeck」には、ハラスメント実態調査や相談窓口などのサービスを用意しています。表面化していないモンスター社員の行動を早期発見するために、活用可能です。

 

「ASQ」は、社員を4つのタイプに分類し、今まで見えなかった本質がわかる「組織・人材診断」がついています。定期的に社員のタイプを把握し、モンスター社員になりうるリスクの早期発見が可能です。

 

 

モンスター社員とは、自己中心的な振る舞いで、周囲に迷惑をかける問題社員のことです。社内外でのトラブルやハラスメントを起こし、放置すると組織が破壊される恐れがあります。モンスター社員の対策として、ハラスメント対策の実施や、社員の価値観を把握しておくことが重要です。

 

モンスター社員に起因したリスクを早期発見するために、社員の本質がわかる調査サービスを活用してみてはいかがでしょうか。

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執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

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