この記事を読んでいる方の中には、
「入社したばかりで顔と名前が一致しないのでコミュニケーションがとれない」
「新入社員のモチベーションをあげたいが何をしたらよいか分からない」
といった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。せっかく時間やコストをかけて貴重な人材を採用できたとしても、入社3カ月で辞めてしまっては、全てが無駄になってしまいます。このような早期離職を回避する1つの方法としてオンボーディングがあります。
従業員の離職防止はもちろんのこと、即戦力化にも効果的なオンボーディングについて、新入社員が入った今のタイミングこそ理解することがおすすめです。
今回は「オンボーディングとは何か?」という疑問にお答えするとともに、オンボーディングを成功に導く方法を解説します。
オンボーディングとは、新入社員の早期離職防止や即戦力化のために実施する教育プログラムのことです。オンボーディングで実施する教育プログラムは、1度ではなく継続的なフォロワーアップを含めて行います。
全体のプロセスは、主に5つのステップを踏みます。
新入社員の早期離職防止や即戦力化に有効的なオンボーディングですが、実施するメリットはどこにあるのでしょうか。オンボーディングを実施するメリットについて大きく3つあります。オンボーディングを取り入れる前にメリットについて理解しましょう。
オンボーディングを実施するメリットは何と言っても人材コスト削減に寄与する点です。企業が人材を採用するためには、多額のコストがかかります。
また、社員研修や教育など、社員1名を育成するにも、コストがかかります。そのため、せっかくコストをかけたとしても社員が早期退職してしまっては、採用活動と育成をやり直す必要があるため、多額の採用・育成コストが再び発生してしまいます。
しかし、オンボーディングを導入することで、離職防止効果を見込めるので、追加で発生する採用・育成コストを削減することに繋がることでしょう。
また、早期離職の防止の観点でもオンボーディングは効果的です。いくら多くの人材を採用しても、早い段階から離職する社員が多ければ、適所に人材を配置できなくなり、業務効率が下がってしまいます。
ですが、早期離職を防止して社員が定着すれば業務習熟度が上がるため、より高い企業目標を定められます。オンボーディングによる継続的なフォローアップをすることで、社員側は「きちんと会社が見てくれている」と思うようになり、承認欲求が増していくため早期離職防止策となります。
新規に採用した社員が早期に戦力化することを会社側は強く願っています。特に、社会人になりたての新入社員は通常、仕事に慣れるまで数カ月かかります。しかし、オンボーディングにより継続的な教育・フォローアップを施すことで、社員の仕事に対する理解の定着がより早くなります。いち早く仕事の理解度を上げることで、早期の即戦力化が見込めるという訳です。
このように、オンボーディングを導入することで社員の離職防止および即戦力化が見込め、ひいては人材採用・教育費用のコストカットができるため、オンボーディングは戦力化という観点でも非常に有効と言えるでしょう。
早期離職防止・即戦力化に役立つオンボーディングを成功に導くためには、効果測定とフォローアップが重要です。効果測定は「こまめに」「スピーディに」、この2点を意識することで、常に目標を意識できる効果があります。
では「こまめに」「スピーディ」に効果測定するためには、何をすればよいでしょうか。ここでは3つのポイントを解説します。
効果を測定するためには、パルスサーベイの回答が集まらなければ意味がありません。そこで、パルスサーベイの回答率をアップさせるために、回答しやすい環境作りを意識しましょう。
回答しやすい環境作りに重要な3つのポイント
従業員の状態を
素早くキャッチ&フォロー
効果を測定するパルスサーベイはただ実施するだけでは意味がありません。回答結果を見て離職に繋がる傾向や意識定着度を確認する必要することが大切です。意識定着の度合いを各従業員へ伝えることで「気にかけてもらっている」という承認欲求が満たされ、離職防止に役立ちます。
フォローアップは、回答を受け付けた後、極力早く行うことで、オンボーディングの成果が出やすいです。回答結果の集計が複雑に感じますが、効果測定ツール「Pulsign(パルサイン)」などを利用すると、リアルタイムに結果が見れます。
また、フォローアップ方法は1on1ミーティングが効果的で、フォローアップ内容は人事担当だけでなく各部署にも共有することで、全従業員でバックアップする体制作りにも役立つでしょう。
最後のポイントは、効果測定と目標のマッチングです。オンボーディングの成功は、従業員の意識定着にあります。ですが、当初の目標から逸脱した人材ばかりでは意味がありません。そこで、効果測定と目標のマッチングが必要となります。
マッチングすることで、次に実施する育成プログラムを見直し、継続的な教育へとつなげるのです。オンボーディングを成功に導くためには、このマッチングが人事担当者にとって最重要任務と言ってもよいでしょう。
オンボーディング成功のカギとなる効果測定についてご紹介しました。オンボーディングは「回答しやすいパルスサーベイ」「迅速なフォロー」「目標の見直し」の3点に着目することでより成功へ近づきます。
さらに、オンボーディングのプロセスを「まめに」「スピーディに」行うことが重要です。オンボーディングを成功させて、早期離職や即戦力化に役立てましょう。
株式会社アスマーク 営業部 Humap事業G