この記事を読む方の中には「内定者をフォローする方法と適切な時期が知りたい」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。
そこで今回は、入社前研修についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
入社前研修とは、内定から入社までの期間に行う研修です。内定者を対象とするため、内定者研修とも呼ばれます。多くの新卒採用者は、内定から入社までの期間が半年以上です。そこで、内定者の不安を払拭し、スムーズな入社を促すために研修を実施します。
入社前研修の時期に決まりはありません。内定式のときに通知できる10月や知識を忘れないための3月など、企業によってさまざまです。
入社前研修の目的は、必要なスキルの習得と内定辞退の防止です。具体的にご紹介します。
入社前研修は、スムーズな入社のために効果的です。ビジネスマナーや社会人としての心得を身に付けておけば、早期人材育成につながるうえに、学生も自信をもって入社できるでしょう。
企業研究をして納得のうえ入社を決めていても「仕事ができるようになるのか」「知らない人ばかりで仲良くなれるだろうか」と不安を感じることでしょう。内定者同士や先輩社員とコミュニケーションがとれれば、入社後のイメージが湧いて不安の解消につながります。
入社前に社風や業界を知らないことで、入社後にギャップを感じて早期離職へつながる可能性があります。入社前研修でギャップを解消できれば、早期離職の防止が可能です。また、入社前研修で内定者を定期的にフォローすることで、内定辞退の防止にもつながります。
近年は、1人あたり複数の内定を受ける売り手市場です。学生には選択肢があるため、内定辞退も増えていることが過去の調査からも分かります。内定辞退防止のためにも、入社前研修の開催は大切です。
入社前研修でおすすめのカリキュラムをカテゴリ別にご紹介します。
社会人としての基礎知識には、次のようなカリキュラムがおすすめです。
ビジネスマナーとは、身だしなみや言葉遣い、名刺交換などを学びます。社会人としての心構えは、1人の社員が組織へ与える影響やキャリア設計などです。最後のハラスメントは、種類や対策など、基本的な知識を学習します。
ハラスメントへの意識は、社会人の基礎として身に付けておくべき知識です。しかし、社会に出る前にハラスメントのイメージができない学生も多いことでしょう。そこで、ハラスメント研修の効果を高めるコツをチェックリスト形式でまとめています。ぜひご活用ください。
ビジネススキルは、次のようなカリキュラムがおすすめです。
PCスキルは、文書作成や表、プレゼン資料の作成などに使える程度のスキルを学習します。仕事の場面と必要なPCスキルを結び付けながら学習すると、入社後にすぐ活用できるでしょう。
仕事の進め方は、PDCAサイクルの考え方やタイムマネジメントです。 自律的に仕事を進められる力が身に付きます。
セルフマネジメントは、モチベーションや体調管理のことです。営業力コミュニケーション術や傾聴法を学びます。
ロジカルシンキングは、直感や感覚的に物事を捉えるのではなく、筋道を立てて矛盾・破綻がないように考え、結論を出す思考法です。フレームワークの知識やワークを通じて論理思考を身に付けます。
内定者は、就職活動のときに一定の業界知識を身に付けたうえで採用試験を受けています。そこで、業界の知識を再確認するとともに、業界における自社の位置付けなどを加えると、自社に対する知識も深まるでしょう。
自社の商品やサービスを知ることで、社風への理解と競合他社との差別ポイントを学べます。研修では、実際に商品を使用したりサービスを受けたりなど、より詳細に知る機会を作ると、入社後の顧客満足度向上につながるでしょう。
内定者インターンは、一定期間に現場で仕事をすることです。現場の雰囲気が直接伝わるため、入社後のイメージが明確化します。ただしインターンは、2点に注意しなければなりません。
実際の業務を行うのであれば、仕事の対価として賃金を支払わなければなりません。また、学生は、最初だからと張り切って無理をしがちです。様子を見ながら定期的に声をかけて無理なくやり切れる範囲で仕事を任せましょう。
研修開催までには、次の流れで準備します。
研修で身に付けてほしいスキルは、現場からヒアリングしてまとめましょう。必要なスキルの中から入社前研修で実施するカリキュラムを決定します。対象者は希望職種、期間は基礎から順番に設定するとよいでしょう。 開催方法は、座学・グループワーク・eラーニングから内容に応じた形式にします。
参加者への連絡時は、日時と場所に加えて、ドレスコードも伝えておくのがおすすめです。
入社前研修を成功へ導くポイントは3点です。詳しくご紹介します。
入社前研修では、3点の注意事項があります。
入社日前の学生は、自社の社員ではありません。研修への強制参加や評価は控えましょう。研修の強制や入社後の評価に影響させた場合は、ハラスメントと受け取られる可能性があります。 また、インターンやアルバイトなど業務を伴う場合は、賃金が発生します。最低賃金以上の賃金を支払っている場合は、通勤や業務中のケガに対する労災も適用範囲です。
トラブル防止のため、事前に賃金が必要か否かを確認しておくとよいでしょう。
研修の目的と実施後に身に付けてほしいスキルやレベルを内定者とも共有することで、研修の成果が可視化できます。学生もゴールへ意識が向けられるため、知識を身に付けやすいでしょう。
入社前研修の参加は、任意かつ学業が優先です。カリキュラム・開催期間と時期・開催方法などは学生の意見を尊重しましょう。また、内定者のモチベーションにも配慮しながら進めると、入社前の不安も払拭できるでしょう。
入社前研修とは、内定者を対象とした研修です。多くの企業では、内定式後の10月や入社直前の3月に実施します。入社前研修の実施は、入社前の不安を払拭し、早期離職の防止やスムーズな入社を促すためです。
研修カリキュラムは、社会人としての基礎知識・ビジネススキル・業界や自社サービスの紹介・インターンなどがあります。
開催準備の流れは、必要なスキルを現場からヒアリングし、カリキュラム・対象者・期間・開催法を決めてから研修します。 研修を成功へ導くためには、任意参加や賃金の有無など、違法行為に注意が必要です。さらに、目的とゴールの設定、内定者への配慮もしておくと、効果的な研修を実施できるでしょう。 研修の講師は、準備時間を要さず効果的な研修を実施する外部講師がおすすめです。
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