人材獲得競争が激化。選ばれる企業になるには?

この記事を読む方の中には 「求人を出しても応募が少ない。採用に至らない」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。 そこで今回は、優秀な人材を獲得するための施策についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

①人材獲得競争の現状

帝国データバンクの調査によると、人手不足と感じている企業の割合は正社員53.1%、非正規社員30.9%と、2020年のコロナ禍以降で最高の水準を記録しました。2023年の人手不足による倒産は260件にのぼり、統計以降で最多です。 今後、建設・物流業などの時間外労働上限規制が適用される「2024年問題」やベビーブーム時代に生まれた団塊世代が後期高齢者に達する「2025年問題」などにより、人材獲得競争の更なる激化が懸念されています。

参考:帝国データバンク_人手不足倒産の動向調査(2023年)

 

②人材獲得競争が激化している背景

人材獲得競争が激化する背景は、少子化などの社会問題やIT技術の進化、働き方改革にあります。主な3点をご紹介します。

少子化による人口減少

2023年8月現在の総人口は1億2443万9千人で、前年同月に比べて約0.5%減少しています。なかでも、社会活動を支える15〜64歳の生産年齢は、1995年から減少の一途をたどり、2023年8月現在は7397万2千人です。今後、2065年には5000万人を下回ると予測されています。今後もより一層の人材獲得競争の激化が想定されています。

参考:総務省_人口推計 令和5年(2023年)8月確定値

参考:総務省_人口推計 令和6年(2024年)1月概算値

参考:総務省_令和5年版高齢社会白書

 

技術進化による人材需要の変化

人工知能(AI)やIoT関連など、IT技術の急速な進化にともない、生産・販売や給与などの管理業務に至るまで、あらゆる業務にもIT技術が使われています。そのため、どの企業においてもIT技術を持つ人材が必要です。 しかしIT技術は、セキュリティ・人工知能・IoT関連など、企業に必要なスキルが細分化されています。希望のスキルと経験を問うため、人材の獲得が激化しています。

多様な働き方へのニーズの高まり

昨今、個々の価値観を尊重する多様性の時代といわれています。求職者が企業に求めるものにおいても、プライベートの充実・給与・仕事のやりがいなど、さまざまです。企業が提示する待遇や給与だけでは採用できず、社風や事業内容などもアピールする必要があるため、人材獲得競争が激化しています。

 

③転職による人材流出対策も必要

近年は、複数の仕事に就く「複業」や転職に対する抵抗感が薄く、入社から3年以内の離職率は3割超という状況が続いています。人材が流出すると、企業からノウハウが流出するだけでなく、1人あたりの業務分担が増えて生産性の低下やミスを招きます。さらに、採用・教育に対するコストが発生するため、人材流出の対策が必要です。

④優秀な人材を獲得するには、選ばれる企業になることが重要

優秀な人材の獲得や人材の流出を防止するためには、従業員のニーズと企業の課題を分析し、働きやすい職場環境を目指すのが大切です。従業員満足度の高い企業は、取引先や外部からの信頼度が高く、優秀な人材から選ばれやすくなります。従業員のニーズと企業の課題を分析するためには、従業員満足度調査の活用がおすすめです。

⑤選ばれる企業になるための施策5選

選ばれる企業になるためにできる施策を5つご紹介します。

強化されたブランディングと企業文化の構築

自社の強みがあれば、その強みに魅力を感じた人材を獲得できます。そこで、ブランディングや企業文化など、アピールできる強みを構築しましょう。ブランディングには、自社の存在意義や将来のビジョンなどを明確かつ一貫性を持たせて発信するのが大切です。

従業員の福利厚生とキャリア開発の充実

多様化する従業員のニーズに対応するため、他社と差別化をはかれる福利厚生やキャリア開発を充実させましょう。福利厚生は、家族手当や住宅手当、ヘルスケアサポートなど、他社と差別化をはかるのが大切です。 キャリア開発は、社内公募など本人の希望を尊重できる制度を取り入れておくとよいでしょう。制度を導入する前に、従業員満足度調査を実施して従業員のニーズを把握しておくのが大切です。

リファラル採用の導入

リファラル採用とは、従業員に候補者を紹介してもらう採用方法です。従業員は、候補者のことも会社のことも知っているため、自社とあうか否かが判断できます。採用のミスマッチを防げるうえに、採用コストが削減できるため、優秀な人材の獲得に効果的です。

 

柔軟な労働条件の提供

優秀な人材の流出を防ぐために、リモートワークや育児・介護休業制度の充実など、ライフステージにあわせた労働条件を提供できるようにしましょう。さまざまな働き方を提供すると、従業員の管理が行き届かないと感じることもあるでしょう。その場合は、従業員が「どこで」「何を」しているか管理しやすい座席管理ツールを導入するのがおすすめです。

多様性とインクルージョンの推進

選ばれる企業になるためには、性的指向や雇用形態など、あらゆる個性を認めあう姿勢が大切です。しかし、知識がないまま接していると、無意識のうちにハラスメントを招く可能性があります。そこで、ハラスメント対策研修などを通して、自分の潜在的なリスクを考えたり多様性への理解を深めたりするとよいでしょう。

 

⑥選ばれる企業になるために「ASQ」「CHeck」「せきなび」を活用しよう

アスマークでは、選ばれる企業になるためのツールがそろっています。

従業員満足度調査「ASQ」

ASQは、施策提言まで付いたES調査サービスです。 満足度要因や離職の要素など、組織に必要な要因が分析できます。分析結果は、アスマーク保有のモニターから集めたベンチマークデータと比較が可能です。分析結果は、福利厚生やキャリア開発など、必要な施策を検討するために役立ちます。

ハラスメント対策「CHeck」

CHeckは、当事者意識を持たせるハラスメント防止サービスです。パワハラ・マタハラなどのハラスメント対策だけでなく、LGBTQ+など多様性に着目したサービスも提供しています。LGBTQ+研修は、当事者講師による実体験を踏まえた講義です。多様性の推進に役立てることができます。

在席管理ツール「せきなび」

せきなびは「誰が」「どこで」「何をしているのか」がひと目でわかる座席管理ツールです。シンプルな操作で利用できるうえに、プロフィール掲載やカレンダー・チャットツールとの連携など、コミュニケーションの活性化にも貢献できます。テレワークや固定席などあらゆる状況で対応可能なため、柔軟な労働条件での活用が可能です。

人材獲得競争は、今後も激化の一途をたどるといわれています。選ばれる企業になるためには、ブランディングの強化や労働環境の整備、多様性を受け入れる企業文化の推進などの施策を実施しましょう。 施策のスムーズな導入のためには、施策に適したサービスの活用が大切です。アスマークでは、従業員のニーズを把握できる調査やLGBTQ+への理解を深める研修など、選ばれる企業になるためのサービスを提供しています。 ES調査やハラスメント対策などのサービスを活用し、激化する人材獲得競争の中で選ばれる企業を目指しましょう。

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

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