セルフリーダーシップとは?セルフマネジメントとの違いと促進方法を解説

この記事を読む方の中には

「セルフリーダーシップとセルフマネジメントは、何が違うの?同じことをすれば促進されるの?」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、セルフリーダーシップとセルフマネジメントの違いと促進方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

セルフリーダーシップとは

セルフリーダーシップとは、自分に対して発揮するリーダーシップのことです。具体的には、自分自身の目標や価値観を理解し、それに基づいて行動します。業務上の課題を自分の課題に置き換え、解決に向けて主体的に判断・行動する能力です。

セルフリーダーシップとセルフマネジメントの違い

セルフリーダーシップと混同しやすい言葉に、セルフマネジメントがあります。オーストリアの経営学者であるピーター・ドラッカーは、リーダーシップとマネジメントの違いを以下のように定義しています。

 

マネジメントは物事を正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことをすることである。

 

この言葉から分かる通り、両者とも主体的に取り組む点は同じです。しかし、物事の捉え方・取り組み姿勢に違いが見られます。

セルフリーダーシップは、組織の成長だけでなく、自分自身も成長し、理想に近づいていくイメージです。
一方、セルフマネジメントは、自分自身を管理し、正しく実行する能力を意味します。自己成長もするものの、組織やチームのために自己管理をするイメージです。

 

セルフリーダーシップのメリットとデメリット

セルフリーダーシップを促進すると、自己成長ひいては組織のために効果的です。しかし、デメリットもあります。そこで、セルフリーダーシップのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット:モチベーションの向上

セルフリーダーシップを促進すると、組織の課題を自分の課題と捉えるようになります。課題を自分事化して考えられるようになると、より責任を持って判断・行動するため、積極性が増し、モチベーション向上に効果的です。セルフリーダーシップ能力が高い人は、周囲の変化も自分の課題に捉えられます。そのため、組織の変化に柔軟に対応できる点もメリットです。

メリット:自己効力感の向上

自己効力感とは「自分には、目標達成・課題解決力がある」と認識することです。自己効力感の高い人は「自分ならできる」「この仕事はうまくいく」と認知しています。セルフリーダーシップの促進により、自発的に課題解決法を考え、優先順位をつけられるようになります。周囲に身を任せるのではなく、自ら目標を達成しようと行動することにより、自己効力感の向上に効果的です。

メリット:自己理解の向上

セルフリーダーシップ能力を養うことで、自分に合った方法で目標達成・課題解決へ進みます。自分に合った方法を模索する中で、自己理解が進むため、自分の良いところや改善点が見えてくるでしょう。結果的に自己理解が向上しているのです。

デメリット:ストレスの原因になることも

セルフリーダーシップでは、自分自身の目標に向けて行動します。責任感のある行動を常に行うため、ストレスを感じるでしょう。中には「ストレスの原因がセルフリーダーシップ」という人がいるかもしれません。たまには周囲の意見を聞き、休息する場面を作ることで、ストレスを解消しながら目標に向かえます。

セルフリーダーシップ促進のために組織ができること

組織全体でバックアップ体制を取ることが、セルフリーダーシップ促進のポイントです。そこで、セルフリーダーシップを促進するために組織ができるサポートをご紹介します。

目標設定のサポート体制の構築

第1に、目標設定のサポートです。目標は、ジョージ・T・ドランが提唱する「SMART」にあてはめて設定すると、目標が明確になります。
「SMART」とは、

  • Specific(具体性)
  • Measurable(計量性)
  • AchievableまたはAttainable(達成可能性)
  • Relevant(関連性)
  • Time-bound(期限)

の頭文字です。

 

組織は「SMART」に沿った目標設定シートを作成し、具体的に設定できているかアドバイスするなどサポートしましょう。明確な目標があれば、セルフリーダーシップに慣れない従業員も自発的な行動が期待できます。

 

教育とトレーニングの機会の提供

セルフリーダーシップ研修は、全く経験のない従業員へ啓蒙活動する機会となります。研修内容は、目標設定・行動計画の立て方などを盛り込むのがおすすめです。合わせて、管理職向けに、従業員をバックアップするマネジメント研修をすると、バックアップ体制も構築できます。

 

さらに、現場に近い内容で目標設定・行動計画トレーニングを実施することで、全く経験のない従業員も自然とセルフリーダーシップが身についていくでしょう。

柔軟な働き方の推奨

柔軟な働き方とは、勤務時間をフレキシブルにしたり、リモートワークを推奨したりすることです。上司・同僚が常に一緒にいる状態ではなくなることで、自己管理しなければ仕事が進まなくなり、積極的にセルフリーダーシップを発揮する機会が増えるでしょう。

ただし、柔軟な働き方をすることで、部下がセルフリーダーシップの方向性を見誤っていても上司が気付けない危険性もあります。進捗確認・助言などのサポート体制は整えておくのがおすすめです。

柔軟な働き方を支える重要な要素とは

従来のオフィスで行われていた定時制などの働き方から大きく変化し、柔軟な働き方を選択する組織が増えています。柔軟な働き方により、セルフリーダーシップが促進される機会も多いことでしょう。

柔軟な働き方を実現するためには、各従業員の勤務状況・タスク進捗を正確に把握・管理することが求められています。

在席管理ツール「せきなび」

アスマークの在席管理ツール「せきなび」は、各従業員が「どこで」「何を」しているのか把握するのに役立ちます。

「せきなび」は、自らステータス変更・座席を配置する仕組みです。必要なときにステータスを確認できるので、在席しているメンバーがオンラインでつながっている感覚を持ちながら、仕事に取り組む事ができるでしょう。

セルフリーダーシップ育成のために、過度な干渉は控えつつ、メンバーの状況確認が可能になります。

 

マネジメントにあたり、従業員の作業状況が分かりにくいと感じる場合は、せきなびと連携可能なチャットツール・カレンダーを活用すれば、簡単な状況把握が可能です。

 

セルフリーダーシップは、組織の課題を自分のことに捉えて主体的に行動することです。セルフリーダーシップを促進するためには、目標設定・行動計画の立て方など、組織のバックアップが欠かせません。

 

セルフリーダーシップを促進するために、柔軟な働き方を選択する場合は、勤務状況・タスク進捗を容易に確認できる在席管理ツールを活用してみてはいかがでしょうか。

 

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

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