ブリリアントジャーク上司とは?効果的な対処法

この記事を読む方の中には

「ブリリアントジャークが職場にいる。効果的な対処法を知りたい」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。 そこで今回は、ブリリアントジャークについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ブリリアントジャーク上司の定義と認識

組織が大きくなるほど1人はいると言われる「ブリリアントジャーク」の定義からご紹介します。

ブリリアントジャークとは

ブリリアントジャークとは、仕事はできるものの人間性に問題のある人を指します。具体的には、次のような人物です。

  • 一番仕事ができるのは自分と考え、周囲の意見を聞かない
  • 仕事ができないと判断した相手を下に見る
  • 優秀でないと思えば、上司でも下に見る
  • 周囲からは距離をとられている
  • 自分を非難する相手をつぶそうとする

仕事ができるだけに注意をしずらく、周囲にとっては悩みの種となる問題児タイプの人です。

 

ブリリアントジャークとただのジャークの違い

ブリリアントジャークとただのジャークは「優秀か否か」に違いがあります。本来、ジャークとは「不愉快なやつ」という意味で、軽蔑の意味を込めて使われる言葉です。優秀か否かは関係ありません。一方、ブリリアントジャークにつくブリリアント(Brilliant)は「優秀な」という意味が付きます。「優秀だが不愉快なやつ」がブリリアントジャークです。

Netflixによるブリリアントジャークの指摘

ストリーミングサービスを提供する企業「Netflix」では、組織運営の指針として、ブリリアントジャークの居場所はないと打ち出しています。同社は、優秀な人材が協力して仕事を進めれば、個人で働くより大きな成果がおさめられると考えられています。 しかし、ブリリアントジャークは、協調性がなくチームワークを損なう人材です。優秀な人材といえど、他人とコミュニケーションが取れなくては生産性の高い仕事ができないため、居場所がないと指摘しています。

参考:Netflixのカルチャー: さらなる高みを求めて

 

ブリリアントジャーク上司の影響

ブリリアントジャークが職場にいる場合、職場全体の雰囲気が悪くなる場合があります。具体的な影響をご紹介します。

職場環境への影響

ブリリアントジャークは、協調性が乏しく、組織のメンバーと良好なコミュニケーションをとれない傾向にあります。しかし仕事の成績は優秀なため、周囲も指摘をしにくく、ギスギスした職場環境を生みやすい傾向にあります。

生産性への影響

ブリリアントジャークは、自分が納得できないと周囲を攻撃する傾向にあるため、周囲が気を使います。率直な意見交換ができなくなるため、職場全体に渡ってコミュニケーション不足となり、生産性低下を招くでしょう。

ブリリアントジャーク上司の見極め方

ブリリアントジャークには、一定の特徴があります。見極めるポイントは次のとおりです。

  • 意に沿わない意見を否定する
  • 相手に意見を求めない
  • 自らの成果を重視し、反省をしない
  • お礼やフィードバックをしない

周囲に目を向けず、自らのことばかりに意識がある人は、ブリリアントジャークの可能性があります。自分のことばかり気にするため、合わない意見を否定し、周囲の成果や気持ちに目を向けません。

対処法とマネジメント戦略

ブリリアントジャークは、最初から採用しないのが最も効果的な対策です。しかし、職場にブリリアントジャークがいる場合はうまく付き合っていく必要があります。

ブリリアントジャーク上司への対策とフィードバックの与え方

ブリリアントジャークへフィードバックしたいときは、事前に「問題行動は魅力がない」と認知させたうえで、辛抱強くフィードバックを続けます。相手の態度に問題があったとしても、1つの意見として取り入れて拒絶しないことも大切です。異なる意見も肥やしにして建設的な議論ができるように話を進めるとよいでしょう。

Netflixのカルチャーから学ぶ対処法

Netflixでは、事前にブリリアントジャークは採用しないと打ち出しています。さらに、仕事を続けていく中で、問題行動があるか否かをテストしています。テストに不合格の場合は、退職勧告および新たな人材を受け入れ、チームを強化していくのです。 このように、会社のメッセージとして強く打ち出すことで、ブリリアントジャークを受け入れない姿勢を保っています。

参考:Netflix_Netflixのカルチャー: さらなる高みを求めて

 

組織文化とコミュニケーションの改善

問題行動を受け入れない姿勢や、役職・年齢など問わずに意見を言い合える環境作りが、ブリリアントジャークへの効果的な対処法です。そのためには、具体的な行動をあげて「こういうことをする人は、魅力がない」と普段から広めて当事者にメタ認知させるとよいでしょう。

ブリリアントジャークには自覚のない人も多い

ブリリアントジャークとなりえるのは、職場への不満があるからです。しかし、問題児本人は、自覚がありません。そこで、自分に問題があることを認知させると、ブリリアントジャークは減少していくでしょう。

 

CHeckのアセスメント研修

アスマークの「CHeck」は、ハラスメント予防に役立つコンプライアンス&ハラスメント対策サービスです。なかでも「アセスメント研修」は、ブリリアントジャークの認知に活用できます。 アセスメント研修とは、アセスメント結果をもとに、受講者各自のハラスメントやコンプライアンスのリスクをフィードバックする研修です。具体的には、次の流れで実施します。

  • アセスメントテスト
  • レポート作成
  • フィードバック研修
  • 対策・行動計画

アセスメントテストの結果は、コンプライアンス・ハラスメント注意度と背景にある要因を分析してレポートにして返却します。研修当日は、テスト結果を元に、各自が気を付けるべきポイントを学びます。 最後に、今後のコミュニケーションへ生かすための行動計画を作成して終了です。作成した行動計画を元に、翌日以降のコミュニケーション改善を目指します。 自分のリスクが客観的に把握できるため、ブリリアントジャークになっているか否かの判断に効果的です。

ブリリアントジャークとは、優秀なものの人間性に問題のある人物を指します。職場に1人いるだけでコミュニケーションが取りにくくなり、職場全体の雰囲気が悪くなる存在です。しかし、役職・年齢問わず意見を言い合える職場環境の構築や、ブリリアントジャークに居場所がない旨を組織として打ち出すことで、問題行動に対処できます。 ブリリアントジャーク本人は、問題行動を取っていることに気づいていないことがほとんどです。そのため、自分のリスクに気づかせて、問題行動の減少を目指すとよいでしょう。個人のリスクを可視化するために、アセスメント研修を活用してみてはいかがでしょうか。

 

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

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