テレワークがもたらすメリット・デメリットとは?企業側・従業員側の立場に分けて解説

この記事を読む方の中には

「アフターコロナに向けて、テレワークを継続するべき?」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、テレワークのメリット・デメリットと今後の課題についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

レワーク普及の背景

総務省では、2015年からテレワークを推進してきました。中小企業においては、テレワーク導入に際し、要件を満たせば助成金が支給されます。

テレワークの普及には、助成金などをはじめとする国の施策と合わせて、近年の「社会が抱える課題」と「情報通信環境の急速な普及」があります。社会が抱える課題は以下の通りです。

  • 少子高齢化にともなう労働人口の減少
  • 働き方改革の促進
  • 通勤に対する意識の変化
  • 相次ぐ自然災害、新型コロナウイルスの感染拡大などの出社制限
  • 複業・兼業の推奨による離職率向上

特に新型コロナウイルスの感染拡大は、テレワーク普及の後押しになりました。

レワークの導入率は?

社会的背景があったとしても、テレワークの導入はたやすいことではありません。実際に、どの程度普及したのでしょうか?総務省の情報通信白書からテレワーク導入率を見てみましょう。

出典:総務省 令和3年度情報通信白書

2020年当初、大企業3割、中小企業1割だったテレワーク導入率が、4〜6月時点で大企業が8割、中小企業が5割まで上昇しています。これは、新型コロナウイルスの急速な感染拡大による出社制限が原因です。

以降、新型コロナウイルスの感染状況に応じて変化があるものの、ピーク時より減少している状況が見て取れます。

後テレワークは増える?減る?

2022年、アフターコロナ時代の働き方を模索している企業は少なくないでしょう。今後、テレワークは増えるのでしょうか?

総務省作成の「テレワークセキュリティに関する実態調査(R3年度)」では今後も「テレワークを活用する予定」と回答した企業は、75%に上ります。これは、一定のテレワーク定着が見られた証拠でですが、中小企業のテレワーク普及率は10%台にとどまっている状況を見る限り、これ以上の大幅な普及は難しそうです。

参考:総務省 テレワークセキュリティに関する実態調査(R3年度)

レワークのメリット

出社制限があるからテレワークを導入・継続するのではなく、テレワークのメリットを改めて見直しましょう。

企業側

テレワークを導入すると、企業側には6つのメリットがあります。

  1. 1.多様な人材の確保
  2. 2.コスト削減
  3. 3.業務効率化、生産性向上
  4. 4.自然災害・出社制限時の事業継続
  5. 5.企業イメージ向上
  6. 6.顧客満足度向上

特に、多様な人材の確保は、大きなメリットです。ライフステージの変化による離職が防止できれば、長く勤務する従業員が増えるため、生産性・業務効率・顧客満足度などさまざまな場面でプラスに働きます。

従業員側

テレワークの継続は、従業員にとってもメリットがあります。主に以下の6つです。

  1. 1.ワークライフバランス実現によるQOLの向上
  2. 2.介護・育児などライフステージの変化に対応
  3. 3.通勤ストレスの軽減
  4. 4.生産性向上
  5. 5.時間の有効活用
  6. 6.モチベーション向上

通勤時間のストレスから解放されることで気持ちに余裕が生まれ、ストレス軽減・モチベーション向上などさまざまなメリットへつながります。

 

 

レワークのデメリット

テレワークによるメリットも多い反面、デメリットもあります。企業側・従業員側からのデメリットをご紹介します。

企業側

企業側のデメリットは6つです。

  1. 1.情報漏えいリスクが上がる
  2. 2.従業員間のコミュニケーションがとりにくい
  3. 3.勤怠管理が複雑になる
  4. 4.部下のマネジメントがしにくい
  5. 5.電話対応が難しい
  6. 6.従業員がサボっているのではないかという疑念が生まれる

企業側から見ると、コミュニケーション不足に起因する課題がデメリットです。テレワーク環境下においても社内コミュニケーションを活性化することが重要と言えます。

従業員側

従業員側から見たテレワークのデメリットは5つです。

  1. 1.自己管理が必要になる
  2. 2.業務環境が勤務場所の通信速度に依存してしまう
  3. 3.オン・オフの切り替えが難しい
  4. 4.正当な評価を受けにくいと感じる
  5. 5.孤独を感じる

在宅ワークの場合「自宅=くつろげる環境」であった以前の状況があるため、オン・オフの切り替えが難しい傾向にあります。

 

 

レワークにより企業が抱える課題

テレワークの導入により抱える課題は8つあります。デメリットに連動した項目が課題となっているようです。

  • コミュニケーション不足
  • テレワーク向けの業務フローの構築
  • テレワーク向きでない業務の進め方(紙・押印・電話対応)
  • 勤怠管理方法
  • 従業員の評価方法
  • セキュリティリスク対策
  • テレワーク導入コスト
  • 労災判定が困難

テレワークによる課題をカテゴライズすると、コミュニケーション・業務遂行・環境整備に対する検討が必要です。自社の特徴や業務内容を踏まえて、課題の優先順位をつけるとテレワーク導入がスムーズにできます。

ール活用事例(せきなび・Smileボーナスなど)

テレワークの導入に際し、アスマークで提供しているサービスを活用した課題解決法をご紹介します。

サンクスカードによるコミュニケーション活性化

テレワークを導入すると、相手の表情・仕事ぶりが見えないため、相手の考えが見えにくく「正当な評価を受けにくい」という課題があります。そこで、日頃の感謝を表すサンクスカードがおすすめです。

日頃の感謝と言ってもピンと来ない方へ向けて、感謝の例は以下のようなものです。

  • 電話を代わりにとってくれてありがとう
  • 目標達成おめでとう
  • いつも給湯室をきれいにしてくれてありがとう
  • 「大丈夫?」と気遣ってくれてありがとう
  • 今日の会議での発言、すてきでした。これからも期待しています!
  • いつも一緒にがんばってくれてありがとう。これからもよろしくね。
  • 「すごい!」と言ってくれてありがとう
  • 飲み会を盛り上げてくれてありがとう

些細に感じることでも、励まし・お祝いなど様々なプラスの言葉を伝え合えます。プラスの気持ちが増えることで、お互いの信頼関係が増すのに効果的です。

座席管理ツールにプロフィールを掲載

フリーアドレスでの座席管理に活用する「せきなび」は、従業員の座席位置を可視化できるサービスです。「せきなび」の中には、プロフィール掲載機能があります。

プロフィール項目は自由に設定できるため、自社の特徴を生かした項目を入れましょう。そこで、個性的なプロフィール項目をあげてみました。

  • 行きたい場所
  • おすすめランチ5分休憩何する?
  • あだ名
  • 嬉しいほめ言葉
  • 勝負メシ
  • ハロウィンの仮装
  • お勧め仕事道具
  • 職場あるある?
  • 動物占いで言うと

業務のこととは全く関係ないことかもしれません。ですが、気軽に話題にできる内容を集めています。気軽にコミュニケーションをとることから始めてみると、活性化につながります。

テレワークのメリット・デメリットを再確認し、自社に合った業務スタイルを見つけましょう。

執筆者

Humap編集局

株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G

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