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この記事を読む方の中には、ケアハラスメントが会社に及ぼす影響について知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ケアハラスメントによる会社の損失と、防止策についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ケアハラスメントとは、働きながら介護をする人に対する嫌がらせ行為や介護をする人に向けた制度の利用を阻害する行為のことです。
ケアハラスメント行為には、以下のような行為が例としてあげられます。
介護を理由として、
ケアハラスメントは、セクハラ・パワハラなどと同様に略して「ケアハラ」と呼ばれています。
ハラスメント対策を進めている会社は多いものの、ケアハラスメントに対する認識がいまだ低いと感じられる会社も少なくないのではないでしょうか?
介護を理由とした会社からの支援は確立がされてないものが多く、ケアハラスメントを誘引してしまっている可能性があります。
介護ケア・ケアハラスメントには下記のような特徴があります。
上記の通り、介護は家族の病気・ケガにより突然始まり、先が見えづらいものです。
また、介護を行うことになった当事者は突然休むことに引け目を感じる気持ちから、嫌がらせを受けても申告できないケースが多いようです。
そのため、事態が顕在化せず発生率が低いと思われてしまうことがあり、これが対策が進みづらい要因の1つです。
ケアハラスメントは、会社に大きな損失をもたらすことがあります。
ケアハラスメントによって引き起こされる可能性がある損失を確認することで、ケアハラスメント対策の重要性を再認識しましょう。
ケアハラスメントの当事者は、トラブルが収束したとしても、心理的安全性が確保できず退職へ至る人が多くいます。
退職者が発生すると、当事者の教育に費やした時間や当事者が培ってきたノウハウまで失うため、会社にとっては大きな損失です。
また、人員が減ったことにより、新規採用と従業員教育が必要となると、時間的な面だけでなく、金銭面の負担も増加します。
ケアハラスメントが顕在化する前から、チームの雰囲気が悪くなることもあり、これはチームにとって大きな悪影響をもたらすことがあります。
チームビルディングが機能しなくなると、生産性低下を招きます。
もし、当事者が退職することになれば、さらに生産性が下がりかねません。
「チームの雰囲気の悪さ」が「会社の雰囲気の悪さ」を引き起こし、当事者と関係がなかった社員も会社を辞めてしまうという事態も起きかねません。
ケアハラスメント問題の放置は、育児・介護休業法により、責任を問われる行為です。
内容によっては、刑事罰などを科せられたり、訴えられたりする可能性があります。
「ハラスメントを放置する企業」というレッテルが付いてしまうと、社会的信用を失う可能性があります。
会社は突然訪れる介護休業に備えて、日頃からチームビルディングを行うだけでなく、ケアハラスメント対策が必要です。
そこで、事前に準備すべき対策をご紹介します。
トップメッセージとして、ハラスメントに対する姿勢を発信すれば、強力な対策となります。
経営方針・就業規則など、公式文書でトップ自ら「ハラスメント反対」の姿勢を貫けば、社員の意識も変わるでしょう。
ケアハラスメントのなかでも、小さな嫌みのような発言は、本人から申告しにくい事例かもしれません。
ですが、気づいた第三者がケアハラスメント行為と申告できる体制を整えることで少しでもケアハラスメントを減らすことができます。
そこで、相談窓口を設置しておきましょう。
内部に相談窓口を設けている会社は多いかもしれませんが、秘匿性の確保・信頼性・相談しやすさの観点から、外部相談窓口の設置がおすすめです。
外部相談窓口であれば、コミュニティ内の人には話しにくいと感じてしまうようなセンシティブな内容でも、声に出しやすくなることがあります。
ケアハラスメントに対する啓発活動には、教育・研修をおすすめします。
研修は、身近な題材を例にしたハラスメント行為や、第三者から注意できる「風通しのよい組織」などについて盛り込むとよいでしょう。
ケアハラスメントの早期検知や、認知度を測るためには、社内アンケートが効果的です。
最初に社内アンケートにより実態を把握すると、教育・研修時のテーマや対策方法が見えてきます。
また、ケアハラスメント行為を早期発見できれば、問題が深刻化する前に解決できるきっかけになるでしょう。
ケアハラスメント対策をすべて実施するのは時間・労力がかかり、大変に感じる担当者も多いのではないでしょうか。
ですが、会社の損失を考えればすべて必要な対策と考えられます。
自社で実施するのは大変に感じるかもしれませんが、ワンストップですべて対応できるアウトソーシングもあるので、検討してみるとよいでしょう。
アスマークの「CHeck」は、コンプライアンス・ハラスメント対応に特化したパッケージです。ケアハラスメント対策に活かせる3つの特徴をご紹介します。
「CHeck」が設計する実態把握アンケートは、アンケート調査だけでは終わりません。
スマートフォンなどから10分程度で終了するボリュームながら、ハラスメントに関する教育的内容を盛り込んでいます。
コンプライアンスからハラスメント対策まで網羅した26問の設問に答えれば、実態把握・啓発活動に効果的です。
「CHeck」がサポートする研修は、PAF法(パーソナル・アセスメント・フィードバック)を採用しています。
PAF法は、研修受講者のアセスメントテスト結果を元に、研修を実施する方法です。
一般的な事例紹介だけでなく、研修受講者のテスト結果を元に研修を行うため、当事者意識を持たせ、その後の行動変容に繋げることが可能です。
「CHeck」のサービスには、ハラスメント相談窓口紹介もあります。
第三者機関によるサービスなので、秘匿性が高い点が魅力です。
窓口は、夕方・土日を含め、電話・WEBで受け付けているため、就業時間外にも相談しやすい窓口です。
ハラスメント予防・
コンプライアンス対策なら
ケアハラスメントは、少子高齢化が進む現代社会において、仕事と介護の両立を妨げる深刻な問題です。
突然従業員が休んでも混乱しないよう、しっかり対策しておきましょう。
株式会社アスマーク 経営企画部 Humap事業G
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